|
カテゴリ:映画 アメリカの監督
チャールズ・ウォルターズ「上流階級」シネ・リーブル神戸
「愛しのミュージカル映画たち」の第3弾は、昨日の「イースター・パレード」のチャールズ・ウォルターズ監督の「上流階級」という映画です。毎回なんの予備知識も仕入れず見ていますが、画面にグレース・ケリーが出てきてのけぞりそうになりました。 「上流階級って、あんた、これやとドキュメンタリーやん。 さすがのぼくでも、彼女がモナコかどこかの王様に見初められ(?)て、王妃になったことくらいは知っていましたが、この映画が映画スターだった彼女の最後の作品だったことは、もちろん知りませんでした。 話は映画と関係ありませんが、ここまで見て来たモンローやジュディ・ガーランドと同様に、彼女もまた最後が不幸だった人ですよね。まあ、偶然でしょうが、今回の企画の次の女優さんが誰なのか、ちょっと気になりますね。 で、映画ですが、不思議な演出(?)で、映画会社のライオンや、出演者のタイトルがあらわれる前に、実に長々と前奏の音楽が流れます。画面は暗いままで、たぶん1分や2分ということはなかったと思いますが、なんの意味があったのかぼくにはわかりませんでした。 で、サッチモこと、ルイ・アームストロングのしゃべりと演奏で映画は始まります。彼がこの作品の進行役というわけです。なんか、贅沢な設定です。 ジャズ・ミュージシャンのデクスター(ビング・クロスビー)とスキャンダル雑誌のトップ屋マコーリー(フランク・シナトラ)、堅物の実業家ジョージ(ジョン・ランド)が、美貌の令嬢サマンサ(グレース・ケリー)を巡って、どっちかというとシッチャカメッチャカのラブ・アフェイアを繰り広げますが、ようするにビング・クロスビーとフランク・シナトラとグレース・ケリーのための映画で、サッチモは盛り上げ役でした。 もっとも、グレース・ケリーこそ20代ですが、後の二人はおっさんです。だから、まあ、「後は段取りなわけ」ってことでしょう。それでも 「シナトラが若いなあ・・・」 とは思いましたが、それは今見るからでしょうね。 ちょっと、おっさん映画という気がしました。いかにも1950年代のハリウッドの大物俳優映画という印象でした。まあ、ビング・クロスビーとかシナトラの歌とかに興味が湧かないからでしょうね。まあ、そのあたりは好き嫌いなのでしようがないですね。 ルイ・アームストロングの演奏と表情、妹キャロライン役だったリディア・リードに拍手!でした。 監督 チャールズ・ウォルターズ 製作 ソル・C・シーゲル 原作 フィリップ・バリー 脚本 ジョン・パトリック 撮影 ポール・C・ボーゲル 音楽 コール・ポーター キャスト ビング・クロスビー(C・K・デクスター=ヘヴン 音楽家・前夫) グレース・ケリー(トレイシー・サマンサ・ロード お金持ちの令嬢) フランク・シナトラ(マコーリー・コナー雑誌記者) ルイ・アームストロング(ルイ・アームストロング ジャズメン) セレステ・ホルム(エリザベス・インブリー雑誌記者) ジョン・ランド(ジョージ・キットリッジ新夫) リディア・リード(キャロライン・ロード妹) 1956年・111分・G・アメリカ 原題「High Society」 配給 東京テアトル 日本初公開 1956年10月20日 2022・03・02-no26・シネ・リーブル神戸no139 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.18 22:37:21
コメント(0) | コメントを書く
[映画 アメリカの監督] カテゴリの最新記事
|