「今年最初のサクラです!」徘徊 2022年3月16日 太山寺あたり
団地のバス停の公孫樹の木です。今日は2022年の3月16日水曜日です。昨年の秋から始まった、もと同僚のF先生とのデートの日です。月に一度、水曜日に逢います。本当は先週の予定でしたが、シマクマ君が鼻水を垂らしていたので、1週間順延でした。
快晴でした。ジャンパーの下に着こんでいたセーターをやめました。お車で迎えていただけるの、ウロウロ徘徊ではありません。
やって来たのは西区の太山寺にある「太山寺珈琲焙煎室」という喫茶店(?)です。屋外にテーブルがあって、そこでコーヒーをいただきます。
庭にしつらえられたテーブルと椅子のセットがいくつかあって、そこに座って気づきました。目の前の樹木に花が咲き始めています。ボンヤリ見ているとF先生が言いました。
「あれ?これ、サクラちやうの?」
「えっ?花は、ちょっと梅みたいやけど、木肌はサクラやね。」
「サクラやで、これは。今年、最初やなあ。」
「ちょっと聞いてきてみるわ。」
最近、そういうことに何の抵抗もなくなったシマクマ君が、建物に戻って、売り場のカウンターのおねーさんに訊きにいきました。
「つかぬことを、伺いますが、お庭の花はサクラですか?」
すると、後ろのマスター風の男性が答えてくれました。
「はい、そうです。サクラです。サクランボのなるサクラですよ。」
「ふーん、サクランボのサクラですか?」
「はい。サクランボのサクラです。」
これがサクランボのサクラです。F先生もシマクマ君も、今年の初サクラでした。
庭の周りを見回すと水仙も咲いていました。
花全体が黄色いこの種類が「ラッパ水仙」というのでしょうか。案外見かけません。いつだったか案内した須賀敦子さんの「遠い朝の本たち」(ちくま文庫)に出てくる「ダフォディルがきんいろにはためいて・・・」という文章のダフォディルというのはこれのことかなとふと思いました。
コーヒーがおいしいのは言うまでもありません。野外なので「サンミツ」とかの心配がありません。調子に乗ったシマクマ君はしゃべりっぱなしで、F先生はニコニコ聞き役です。
温かくくて、のんびりした春の昼下がりでした。
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