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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.04.22
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​​ケネス・ブラナー「ベルファスト」シネ・リーブル神戸​​
​​ ​1969年​ですから、もう50年以上も前のことですが、​北アイルランド​から​イングランド​レディングという町に引っ越してきた少年から一通の手紙を受け取りました。​​
​ こんにちは、みなさんはベルファストという町をご存知ですか。ぼくが先週まで家族と暮らしていた北アイルランドの港町です。
​ ぼくの家族はおじいちゃんとおばあちゃん、お父さんとお母さん、おにーちゃん、そしてぼく。それがぼくの家族です。ぼくの名前はバディです。年は1960年生まれで、9歳です。今、一番好きなのは「騎士ごっこ」です。学校はちょっと苦手です。最近気になる女の子がいて、教室で後ろから見ていてドキドキします。でも、はずかしいから名前はいえません。​
 お父さんとお母さんは子供のころからのなかよしで、今でもとてもなかよしですが、時々大げんかをしたりして、悲しいときもあります。お父さんはロンドンに出稼ぎに行っていて、いつもは留守です。お金の事とかで、お母さんが電話口で泣いたり怒ったりしていることもあります。でも、ぼくとお兄ちゃんは、お母さんと三人でお父さんの留守を守っています。お父さんとぼくの合言葉はBe carefulです。
 おじいちゃんとおばあちゃんはとてもなかよしでした。おじいちゃんはぼくに算数とか人生とか、なんでも教えてくれました。おばあちゃんは、ちょっとふとりすぎで歩くのがしんどいのですが、いつもぼくとおじいちゃんを見守ってくれていて、おじいちゃんはおばあちゃんに頭が上がりませんでした。そんなおじいちゃんとおばあちゃんが、今でもぼくは大好きです。
 でも、ずっとしんどかったらしい肺の具合が悪くなって、おじいちゃんは死んでしまいました。そして、父さんとお母さんもベルファストの町を出て行くことに決めてしまいました。
 ぼくがカトリックの人のお店からお菓子を盗んできて警察の人がうちにやって来たり、プロテスタントの人がお父さんを裏切り者だと言って、ぼくを人質にしたり、お母さんが悲しむことばっかり続いたことも、引っ越しの大きな原因です。
 一人でベルファストに残ることになったおばあちゃんは、出発の日に「振り返らないで、しっかり前を向いて行きなさい。」と言ってくれましたが、ぼくは振り返らないではいられません。
​ ​少年は、その後、演劇学校を出て俳優になり、やがて映画監督になったようです。その彼から、最近ビデオ・レターを受け取りました。少年時代の家族の姿がドラマチックに写っているモノクロのドキュメンタリー・フィルムでしたが、それを編集し直して​「ベルファスト」​という映画にしたらしいのですが、その映画ははアカデミー賞脚本賞をとったそうです。劇場で見ましたが、失われた時がうつくしく描かれていて、胸を打つ作品になっていました。​​
​ と、まあ、紹介すればこうなるわけですが、一つだけ引っかかるのは、少年は大人になって映画として​1969年​ベルファストを描いているわけですが、​カトリックとプロテスタントの争い​が、​大英帝国の植民地主義​の結果であることについて、なんとなく判断保留のまま描いていることでした。​
​​​ 映画のラストシーンで名優​ジュディ・デンチ​ベルファストの町を出ていく子供たちの家族に言い放った
​「振りむかずに、前を向いてすすめ!」
​​ という「名セリフ」を聴きながら、ふと、思ったのですが、イギリス​アイルランド問題​はこの50年で片が付いたのでしょうか。​​​​​ とはいうものの、​家族の物語​としてみれば、たとえば、出稼ぎ暮らしの​夫(ジェイミー・ドーナン)​​妻(カトリーナ・バルフ)​に向かって言う​​
「子どもたちは、みんな、あなたが育てたんだ」
​ ​という和解のセリフをはじめとする夫婦げんかのリアルさや、散り散りになりそうな若い家族を支える祖父母の存在の描き方は、さすが​ケネス・ブラナー​なわけで、しっかり泣かせていただきました。​​
​​​ ​おじいちゃんのキアラン・ハインズ​​おばあちゃん​の、まあ、ちょっと太り過ぎじゃないかと心配でしたが、​ジュディ・デンチ​​には文句なしに​拍手!​でした。​​​

監督 ケネス・ブラナー
脚本 ケネス・ブラナー
撮影 ハリス・ザンバーラウコス
美術 ジム・クレイ
衣装 シャーロット・ウォルター
編集 ウナ・ニ・ドンガイル
音楽 バン・モリソン
キャスト
ジュード・ヒル(バディ)
ルイス・マカスキー(ウィル お兄ちゃん)
カトリーナ・バルフ(お母さん)
ジェイミー・ドーナン(お父さん)
ジュディ・デンチ(おばあちゃん)
キアラン・ハインズ(おじいちゃん)
コリン・モーガン(ビリー・クラントン)

2021年・98分・G・イギリス
原題「Belfast」
2022・03・28-no40・シネ・リーブル神戸no148
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最終更新日  2024.09.09 21:54:03
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