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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.08.14
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​​ドゥニ・ビルヌーブ「灼熱の魂」シネ・リーブル神戸​ 予告編を見ていて「エッ?」と思いました。主人公らしい女性に見覚えがありました。「一年ほど前に見たモロッコの町で、パンをこねていたおばさんじゃないか。」
​​ 見終えて、再確認しました。​マリヤム・トゥザニ​という監督の​「モロッコ、彼女たちの朝」​という作品でパン屋を営んでいた未亡人アブラを演じていたルブナ・アザバルという女優さんでした。​​
​​​​​​​ で、今日の映画はリドリー・スコット監督「ブレードランナー」の続編「砂の惑星」なんていうSF(?)を撮って評判らしいドゥニ・ビルヌーブという監督の出世作「灼熱の魂」、まあ、邦題が「ちょっと、あんたねえ」なのですが、原題は「Incendies」、直訳なら「火事」でしょうか。原作の戯曲があるらしく、その邦訳は「やけこげる魂」だそうで、そっちは理解できますが、映画のチラシのように「灼熱」という熟語を当てると、語感が内容にそぐわないと思ったのですが、まあ、その映画を見ました。
 なるほど、出世作というだけありました。ドゥニ・ビルヌーブという監督の才能を感じました。​​​​​​​

​​​​ カナダに住んでいる、まだ、50歳半ばくらいでしょうか、老年に差し掛かった女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)がなくなって、大学生くらいの年齢の二人の子ども、女性がジャンヌ・マルワン(メリッサ・デゾルモー=プーラン)と男性がシモン・マルワン(マキシム・ゴーデット)の双子のようですが、公証人(レミー・ジラール)から遺書を受け取るところから映画は始まります。​​​​
​「父」と「兄」を探せ、探し出したうえで、二人宛の遺書を開封せよ。​​
​ まあ、そういう指示が書き残されていて、二人が「母の人生」をたどりかえすというお話でした。
 母が生まれたのは中東のどこかの田舎の村で、キリスト教系の住民とイスラム経系の住民が、互いを敵として戦っている地域という設定です。地名や学校名は出てきますが、架空の場所のようです。
 で、その村のキリスト教の住民の家に育った
ナワル・マルワンという娘が、異教徒の難民と恋に落ち、駆け落ちしようとしますが、兄弟に発見され、恋人はその場で射殺されますが、娘は、祖母の助けもあり、身籠っていた一人目の子どもを生み落とします。そこから、この娘が、どんな経緯で村を出て、その後、何があって、結果的に、二人の子供を連れて、どうしてカナダくんだりまでやってきたのかというのが、二人の子供がたどった母の人生の謎ときでした。
 が、まあ、ちょっとネタバレですが、母の人生の謎を追っていた二人は、やがて、自分たち自身の出生の秘密、父、母、兄、そして二人の双子という家族の秘密にまでたどり着きます。

​ 秘密の謎を解くカギは、ジャンヌ・マルワンが大学で研究している数学者オイラーの方程式にありました。​​​​​​​​​​​​​
 映画が始まって、ジャンヌのキャラクター紹介のように提示されたこの方程式を見て「謎」の見当がつく人が、実際にいるのかどうか、ぼくには想像できませんが、後半に入ったあたりで、三人の子どもを生んだナワル・マルワンは、実はアンティゴネー​を生んだイオカステーではないのかという予感は、フト、きざしました。
 映画の始まりのからの遺言「父と兄を探せ」ジャンヌ=アンティゴネー​に与えられたヒントじゃないかという予感です。では、じゃあ、オイディプス王は誰なのかというわけですが、ここまででも、ちょっとバラし過ぎている気もします。どうぞ、作品をご覧ください。なかなかスリリングですよ。​​​ この映画の物語を支えているのが有名な数式とあまりにも有名なギリシア悲劇というところは、まあ、ぼくとしては好みですし、面白いのですが、ちょっと話が作られ過ぎているきらいがあるところが引っかかりました。
 しかし、岩と砂の山岳地帯の風景があり、その谷間の底を走るバスを俯瞰したパレスチナの風景と、ただ、ただ、何の躊躇もなく人が殺される殺伐たるテロルの光景には息をのみました。それだけでもすごい映画だと思います。​​​​​​​​​​

​​​​ 悲惨で過酷な人生を生きながら、「母」であり、最期まで、子どもたちに「愛」を伝えようとした、女性ナワル・マルワンを演じたルブナ・アザバル​拍手!​でした。​​​​
 
監督 ドゥニ・ビルヌーブ
原作 ワジディ・ムアワッド
脚本 ドゥニ・ビルヌーブ
撮影 アンドレ・チュルパン
美術 アンドレ=リン・ボパルラン
衣装 ソフィー・ルフェーブル
編集 モニック・ダルトンヌ
音楽 グレゴワール・エッツェル
挿入歌 レディオヘッド
キャスト
ルブナ・アザバル(ナワル・マルワン)
メリッサ・デゾルモー=プーラン(ジャンヌ・マルワン)
マキシム・ゴーデット(シモン・マルワン)
レミー・ジラール(公証人ルベル)
2010年・131分・PG12・カナダ・フランス合作
原題「Incendies」
日本初公開2011年12月17日
2022・08・12・no98・シネ・リーブル神戸no160


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最終更新日  2024.09.25 11:21:36
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