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カテゴリ:映画 アメリカの監督
クリント・イーストウッド「ブロンコ・ビリー」こたつシネマ
神戸に雪が降って市バスとかJRとかが止まった静かな夜、一日余裕だったチッチキ夫人がテレビの番組表で見つけていいました。 「ちょっと、イーストウッドよ。西部劇かしら。」 というわけで見始めましたが、サーカスのお話でした。ちょうど「サーカスの夜」(小川糸・新潮文庫)という小説を読んだばかりだったので、どんな曲芸なのかに惹かれましたが、何とも地味でした。 観たのはクリント・イーストウッドが主演で監督の「ブロンコ・ビリー」、1980年ですから、40年前の映画でした。 ポスターのキャッチ・コピーをお読みください。 行くぜブロンコ=ビッグな男! で、映画はというと、西部(?)の町から町へ、オンボロなトラックでテントを運び、給料もろくに払えない興業を続けている「ワイルド・ウェスト・ショー」というサーカスが舞台でした。 荒馬というよりも老馬というべき愛馬バスターを操り、曲乗りと早撃ち、目隠ししてのナイフ投げが十八番の、ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)。生真面目そうな青年カウ・ボーイ、レオナード・ジェームズ(サム・ボトムズ)による、縄芸、先住民のカップル、ビッグ・イーグル(ダン・バディス)とロレイン(シェラ・ペシャー)によるインディアン・ダンスと蛇使い芸。 記憶に残った曲芸はこれだけです。地味でしょ(笑)。キャッチ・コピーを読み直すと、もう一度笑えます(笑)。 時は、1970年代のアメリカです。先ほど西部と書きましたが、西部か東部かわからない田舎町の、いわゆる、ドサまわりの一座のお話でした。 そのサーカス小屋に迷い込んで、やがて、一座のみんなから「疫病神」と嫌われることになるアントワネット・リリー(ソンドラ・ロック)という、正体不明のじゃじゃ馬娘と生真面目でヘンコなブロンコ・ビリーとの恋のお話が本筋でした。ソンドラ・ロックといえば、この時期、イーストウッドとは、まあ、ご夫婦だったはずの方で、そういう意味では、この映画はイーストウッドのファミリー・ストリーみたいなものだと思いましたが、その幸せ感(まあ、勝手にそう思うだけですが)というか、のんびりしたあたたかさが、見ていてしらけない理由だと思いました。 もっとも、筋の展開では、実はベトナム脱走兵だった縄芸のレオナード・ジェームズの奪還とか、莫大な遺産をめぐるアントワネット・リリーと法律上の夫ジョン・アーリントン(スキャットマン・クローザース)や、彼女の義母とかインチキ弁護士とのやり取りは、あっさり端折られていて、ちょっとポカンとしてしまいました(笑)。 「えっ?これでおわり?」 と、まあ、そんな感じでした。ソンドラ・ロックという女優さん、もう、お亡くなりのようですが、おキャンな感じがなかなか良かったですね。拍手! 監督 クリント・イーストウッド 脚本 デニス・ハッキン 撮影 デビッド・ワース 音楽 スティーブ・ドーフ 字幕 高瀬鎮夫 キャスト クリント・イーストウッド(ブロンコ・ビリー・早打ち・曲乗り・愛馬バスター) ソンドラ・ロック(アントワネット・リリー) ジェフリー・ルイス(ジョン・アーリントン・リリーの夫) スキャットマン・クローザース(ドック・リンチ・司会) シェラ・ペシャー(ロレイン・ランニングウォーター・インディアンの太鼓叩き) ダン・バディス(ビッグ・イーグル・インディアンダンス・蛇使い) サム・ボトムズ(レオナード・ジェームズ・投げ縄) ビル・マッキーニー(レフティ・リーボウ・左利き拳銃使い) 1980年・アメリカ 原題「Bronco Billy」 2023・01・25-no010・こたつシネマ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.14 23:55:51
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