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カテゴリ:週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」
松本大洋「Sunny 1」(小学館) 遅ればせながらなのでしょうね。「東京ヒゴロ」ではまっている松本大洋です。「スゴイ!スゴイ!」と興奮しています。新しく読み始めたのは「Sunny」です。2011年ですから、10年以上も昔の作品です。もちろん「古びた感」は全くありません。
「今頃、なにいうてんねん!」 なのか、 「何いってんだよ!遅れてんだよ!」 なのか、 そんな声が聞こえてきそうな第1巻でした。おそらく、いろんなところで褒めらている作品なのでしょうね。目次をみただけで「これは!」と思いましたが、読み終えて、予想以上でした。とりあえず目次をご覧ください。 第1話 いかがでしょうか。題になっている「Sunny」の絵はこれです。 サニー1200。僕らの世代にはジャストミートする、日産の大衆車です。50年前に我が家に初めてきた自家用車がこれでした。ところで、最初に載せた表紙の少年は春男くんです。君付けで呼ぶより「はるお」と呼び捨てにした方がいい気もしますが、とりあえず君付けです。で、この絵の中の少年、少女たちが残りの登場人物です。舞台は星の子学園という、いわゆる、児童養護施設です。廃車らしいサニーは動きませんが、子どもたちの念力で空を飛ぶことができたりすることもあります。 とりあえず、ベスト・シーンの一つを紹介します。第三話のシーンです。 読みにくいですね。ちょっと、セリフを追ってみますね。 よう めぐむ。 めぐむという少女が、川の中で死んでいる猫をのぞき込んでいて、そこにはるおが通りかかったシーンです。ふたりは、同じ星の小学園の子どもです。 次のページに進むと、はるおは川に入って、死んだ猫を抱えて立っています。橋の上からめぐむがはるおに声をかけています。絵は載せませんが、会話だけたどってみますね。 なぁはるお――。 さて、この会話がどんな絵と一緒に展開しているのか、気になった方はマンガを探してくだ去るしかないのですが、先ほどの目次もそうですが、この人のマンガは、まず、言葉が強いとぼくは思うのです。いい映画には、いいセリフ、印象に残る言葉があることが多いのですが、マンガでも同じようなことが言えそうですね。 とにかく、一話、一話、読みでがありましたよ。第2巻が楽しみですね。 追記2023・02・27 「Sunny 2」、「Sunny 3」を読み継いでいます。書名をクリックしていただくと感想に行くと思います。覗いてみていただければ嬉しい(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.02 23:26:23
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