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カテゴリ:週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」
鈴ノ木ユウ「竜馬がゆく 3」(文藝春秋社)
2023年、3月の末に届いたマンガ便です。鈴ノ木ユウの「竜馬がゆく」(文藝春秋社)、第3巻です。 シマクマ君はこのところ松本大洋くんに取りつかれていますが、マンガ便を届けてくれるヤサイクンは、こっちのようです。 「あんな、幕末とかの偉い人の名前出して、説教する人おるやろ。キライやねん!」そんな、話をしながら裏表紙を見ると 「わしは自分自身と‥‥大切な人のためにしか戦えん」 と、ありました。国民国家の燭光が差し始めているセリフですね。まあ、勝手な推測ですが、このきめ台詞は、原作者の司馬遼太郎のもののような気がしますね。 今回の第3巻は、竜馬の江戸遊学のエピソードですが、桂小五郎、のちの木戸孝允との出会いが描かれています。実は坂本龍馬は北辰一刀流、桂小五郎は神道無念流の、それぞれ、免許皆伝というチャンバラの達人なのです。ボクは40年前に原作を読んだ時に知って驚きました。で、その、明治維新のトップスターの二人がチャンバラの試合で出会うというのが、マンガみたいなのですが事実のようで、だから、マンガも面白くなるわけですが、今回は、その桂小五郎のエピソードに、吉田寅次郎、若き日の吉田松蔭が出てきます。うれしいですね。えーっと、フーテンの寅さんとは関係ありませんよ(笑)。 原作の「竜馬がゆく」(文春文庫)もそうなのですが、司馬遼太郎の歴史小説、時代小説は登場人物たちの肖像をかなり丁寧に書く、群像劇であるところが魅力だと思いますが、この作品も、そこはわかっているようで飽きさせませんね。 さて、桂小五郎と坂本龍馬という二人の剣豪の戦いシーンは次号におあずけですが、鈴ノ木ユウさん、なかなか快調です。楽しみですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.02 23:20:17
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