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カテゴリ:映画 グルジア(ジョージア)の監督
オタール・イオセリアーニ「皆さま、ごきげんよう」シネ・リーブル神戸「ノンシャランといきましょう、こんな世界だからこそ。」の「オタール・イオセリアーニ映画祭~ジョージア、そしてパリ~」に通い続けてきましたが、そろそろ大詰めです。
ところで、2023年の3月のことです。ここ、数年、月に一度集まって一緒に本を読んでいるMさんとおっしゃるおにーさん、いや、おっちゃんが、まあ、ボクよりお若いんですが、おっしゃいました。 「あのー、わたし4月から行くところが、まあ、無くなっちゃたんですよね。何にもすることがないというわけでもないのですが、一つ、どうでしょう、シマクマさんの映画館徘徊に同道させていただくというのは?」 なんか、褒められてるのかあきれられてるのかわからないようなお言葉なのですが、まあ、勇気を奮って 「これ、見ますが、一緒に行きますか?」 とお誘いしたのがこの映画でした。 オタール・イオセリアーニの最新作!「皆さま、ごきげんよう」です。 舞台は現代のパリのようです。なんだか怪しげな武器売買の男がアパートの管理人のようで、どうもその男の友達が人類学者なんでしょうか、骸骨集めが趣味のようです。この二人が主役のようですが、主役らしいドラマが始まるわけではありません。 で、多分、ジョージアから来たんだと思いますが、どこからやってきたのかわからない男が石ころを拾い集めて家を建てていたり、なんだか機嫌の好さそうな男はホームレスだったり、ローラースケートの悪たれのおにーちゃん、おねーちゃんはかっぱらいだったり、警察官は警察官で 「あんた何やってんの?」 みたいなことをしていたり、ストーリーを説明することはボクにはできない映画でした。で、最後は、家を建てていた男の家の外壁に、びっしりと貼られているポスターと、煙突からたなびく白い煙のシーンで終わりました。 何とも言えない不可解さと、まあ、満足とはとても言えないのですが、なんとはなしの納得感に、思わず、笑い出しそうでしたが、そうそう、今日はお友達連れでした。 二人で映画館を出て歩き始めるとお友達が口火を切りました。 「シマクマさん、今日の映画は何点くらいですか?」 「お、きたな!」 と心の中では笑いそうになりながら、しばらく考え込んで答えました。 「80点くらいかなあ・・・」 ホッとしましたね。 この後、喫茶店とかで、ウジャウジャ話し込みましたが、一人徘徊ではなかったことなので、新鮮で楽しかったですね。 というわけで、第1回SCC、無事終了しました(笑)。 「さて、次回はなにを見ようかな?」監督 オタール・イオセリアーニ 脚本 オタール・イオセリアーニ 撮影 ジュリー・グリュヌボーム 美術 ドゥニ・シャンプノワ バジャ・ヤラガニア 衣装 マイラ・ラメダン・レビ アンヌ・カラトジスビリ 編集 オタール・イオセリアーニ エマニュエル・ルジャンドル 音楽 ニコラ・ズラビシュビリ キャスト リュフュ(管理人) アミラン・アミラナシビリ(人類学者) マチアス・ユング(警察署長) エンリコ・ゲッジ(男爵) ピエール・エテックス(ホームレス) トニー・ガトリフ(ゴロツキ) ミレ・ステビク(警察署長の運転手) ミレ・ステビク マチュー・アマルリック(家を建てる男) オタール・イオセリアーニ 2015年・121分・フランス・ジョージア合作 原題「Chant d'hiver」 日本初公開2016年12月17日 2023・03・22-no043・シネ・リーブル神戸no180 追記 2024・10・30 SCCと称して、お友達とほぼ1年間、映画を見るという経験をしました。で、逃げ出しちゃいました。いい年をして、大人げない振舞いだったんですが、疲れちゃったんですね。なんで疲れたのか、まあ、よくわかっていないのですが・・・。 小説に限らず、本とかも読むときは一人なのですが、一人はさみしいのですが、やっぱ炉にとりですることってあるんでしょうね(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.30 22:28:31
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