ジェームズ・マンゴールド「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 ハハハハハ、見ちゃいました。チッチキ夫人とJR灘駅で待ち合わせて、雨の中、109シネマズ・ハットまで歩いて、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」です。監督はジェームズ・マンゴールドという人だそうで、ちょっと不満ですが、スピルバーグとルーカスは製作総指揮だそうです。
インディー・ジョーンズのシリーズはチッチキ夫人のお気に入りです。チラシを見つけて以来落ち着きません(笑)。この半月程は、テレビで総復習をしていたようで、満を持しての同伴鑑賞でした。
見終えた帰り道、春日野道の大安亭市場目指して雨上がりのトボトボ歩きの会話です。
「最初のほう、ハリソン・フォードがエライ若かったけど、あれって、作り物?」「わからんなあ。今時、どうにでも作れるんちゃうの?そんなことより、なんか罪のない人がよおけ死なはるのが、チョットちゃうなあって。」「そうそう、なんか、あのへんいややったわ。ナチス、ナチスってうるさいし。」
「そうそう、あのな、あの悪役のロケット博士おったやろ。」
「フォンなんちゃらいう人?」
「そうそう、あの人な、フォン・ブラウンいう実在の科学者が、きっと、モデルやねん。」
「有名な人なん?」
「うん、一部の人には。」
「一部て?」
「あんな、ボクな、中学生の時、宇宙少年やってん。ほんで、アポロやってん。そん時、ロケットの父とか言うて、フォン・ブラウンいう人の伝記読んで、ボクには英雄やねんけど、なんか、めちゃくちゃ悪役やったなあ。」
「インディ・ジョーンズはナチスの人いつも悪役やん。」
「イギリス攻撃したV2ロケットって知ってるか?ナチス・ドイツの。まあ、ミサイルやねんけど、それを作ったひとやねんけど、ボクは宇宙ロケット作りたいとかいうてゲシュタポに狙われて、アメリカに逃げた学者やねん。」
「原爆作った人も逃げてきた人ちゃうん?」
「うん、そうやけど、アインシュタインとかは、ユダヤ人いうこともあるねんけど、フォン・ブラウンはアーリア人、ドイツ人やねんな。ホンでな、いつの間にか、アポロ計画のロケット作るひとになってん。そやから、この映画、1969年で、CIAかなんか、最初あいつの味方やったやろ。」
「そんなん、全然知らんわ。ハリソン・フォードが、あいつはナチやナチや、いうてた人やろ。」
「そうそう。顔も似てると思ったで。」
「アンティキティラのなんちゃらいう秘宝は?」
「あっ、あれも実在やって。スマホで出てくる。大昔の羅針儀いうかやな。」
「時空を飛べるの?」
「わけなやろ。だいたい、タイムマシンやとしても、後ろの飛行機も一緒に時間を飛べるのおかしいやん。」
「あっ、それは私もおかしい思った。」
「ほんで、なんで、帰ってこれるねん?」
「やんなあ。でもええねん、馬にも乗ったし、洞窟にも海底にも行ったし。」
「あんた、インディが帰らへんいうたとこで涙出たやろ(笑)」
「そやねん、ああ、これで、ハリソン・フォードも見納めやなあって。」
「なんでやねん。他の映画にはまだ出てるで。お父さん、90歳まで生きてたやん。でも、まあ、あそこ、しみじみするなア。」
「お父さんって、ジェームスボンド?」
「ショーン・コネリー。」
「75歳くらいで引退したんちゃうの。ハリソン・フォード80歳やろ。」
「まだ、やめるいうてないやん。でも、まあ、40年やからなあ。」
「変なとこいっぱいやったけど、まあ、ええねん(笑)。最後にマリオンも帰って来てたし。ああー、でもな、エンド・ロールの時、音楽ならんかったのが残念やったわ。待っててんよ。ジャッジャジャージャーン、ジャジャジャジャジャン!で終わってほしかったわ。最後やのに!」
イヤハヤ、久しぶりに鼻歌歩きのチッチキ夫人でした。
ええっと、それから大安亭市場ではチャンジャとナムルの盛り合わせ、それからスモモを買いました。
監督 ジェームズ・マンゴールド
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ ジョージ・ルーカス
脚本:ジェズ・バターワース ジョン=ヘンリー・バターワース デヴィッド・コープ ジェームズ・マンゴールド
撮影 フェドン・パパマイケル
衣装デザイン ジョアンナ・ジョンストン
編集
マイケル・マカスカー アンドリュー・バックランド ダーク・ウェスターヴェルト
音楽 ジョン・ウィリアムズ
キャスト
ハリソン・フォード(インディアナ・ジョーンズ)
カレン・アレン(マリオン・レイヴンウッド:妻)
トビー・ジョーンズ(バジル・ショー:旧友・イギリスの考古学者)
フィービー・ウォーラー=ブリッジ(ヘレナ・ショー:バジルの娘・インディが名付け親)
イーサン・イシドール(テディ:ヘレナの相棒の少年)
アントニオ・バンデラス(レナルド・旧友・潜水士)
ジョン・リス=デイヴィス(サラー:旧友エジプトの発掘屋)
マッツ・ミケルセン(ユルゲン・フォラー:元ナチスのロケット科学者)
ボイド・ホルブルック(クレーバー:ナチスの残党)
トーマス・クレッチマン(ウェーバー大佐:ナチス)
シャウネット・レネー・ウィルソン(メイソン:CIA捜査官)
オリヴィエ・リヒタース(ハウケ:フォラーの部下)
マーク・キリーン(ポンティマス:紀元前の兵士)
ナセル・メマルツィア(アルキメデス)
2023年・154分・G・アメリカ
原題「Indiana Jones and the Dial of Destiny」
2023・07・05・no84・109シネマズ・ハットno29