「オヤ、ここは福知山!」徘徊日記 2023年7月17日(月)炎暑の丹波あたり「海の日」とかで、世間もお休みの7月17日(月)、三宮から朝の10時に高速バスに乗って一路丹波路です。車窓の風景は丹波篠山あたりですが、緑の山々と青空、そして夏の雲です。
到着したのは福知山です。バスを降りると、肌ではっきり感じられる炎暑でした。多分、38度を超えています。駅前では、こんなふうに踊っていらっしゃる方もあったのですが、ボク自身は着なれない喪服に、黒い革靴です。そりゃあ、暑いですね!
今日は、99歳の往生を遂げた伯父さんの葬儀なのです。ボクの母親はすでに亡くなっていますが、母を入れて八人の兄妹だった最後のお一人です。但馬の田舎から、満州、旅順の師範学校に進学し、卒業と同時に満州防衛隊として徴集され、3カ月余りの従軍の結果ソ連軍の捕虜となりシベリア抑留を体験した方でした。
帰国して学校の教員をなさっていましたが、80歳を過ぎたころお出会いすると、手作りのチラシを差し出しながらおしゃいました。「あんなあ、Tっちゃん、わしな、仕残してることがあるんや。二十歳のころのシベリアの話や。あれはなあ、死ぬ前に、みんなに語っておきたいんや。」
その後、伯父さんは言葉通り、90歳を過ぎるまでシベリア抑留体験の語り部として暮らされた方です。
時節柄もあり、家族で営まれる葬儀だったのですが、なにはともあれ、お線香を!という気持ちでやって来ましたが暑い!
ご家族と、数人の甥っ子たちが集まった穏やかな葬儀でした。無事、お線香を手向け、お顔を拝見し、儀式を終えました。霊柩車を見送りながら、昭和元年に生まれ、昭和、平成、令和を生きた方の人生を思い浮かべました。
再び、福知山駅あたりです。青い空と白い雲、夏ですねえ(笑)。駅のあたりに、人影はほとんどありません。
駅前広場の木陰で涼んでいて、目の前に気になるお店を見つけました。東京スタイル?、何のご商売なのか見当がつきません。建物も新しいので見当違いなのですが、なんか、昭和のあの頃を感じる田舎ぶりですね(笑)。
帰りのバスの窓から見えた丹波の夏の空です。ボンヤリ、時の流れを感じさせる風景でした。それにしても、少々お腹がすきましたね。バスに乗って、ようやく気付きました。慌てて出発した朝から、何にも食べていない一日でした(笑)。
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