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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2023.09.07
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​​​角幡唯介「裸の大地第二部 犬橇事始」(集英社)​
​​​​​ 毎日、
​暑い!​​
​ そういう時には、零下30度氷の世界を行く犬橇の話なんぞがピッタリ!だと読み始めたら
​​熱い!​​
​ 話でした(笑)。​​​​​
​​​​​​​ 角幡唯介という人の文章を読むのは初めてです。読んだのは「裸の大地 第二部 犬橇事始」(集英社)、市民図書館の新刊の棚で出合いました。
​​ハマりました!​​
 ​350ページにわたる、かなり分厚い、まあ、冒険日記です。第1部、第2部とあるシリーズの第2部です。​​​​​​​​
 オレンジ色の街灯がともる冷え冷えとした暗がりのなか、私はよたよたと五頭の犬のところへむかった。
 犬たちがけたたましく吠える。
 風はなく、快晴。といっても一月二十日シオラパルク極夜の真っ只中である。午前十一時とはいえ、空には星がにぶく瞬き、太陽は二十四時間姿を見せない。地平線の下からにじむ光は弱弱しく、空が黒から群青色にそまる程度だ。
闇の世界でいよいよ犬橇開始となった。まずは犬の引綱を橇につなぐ必要があるが、初心者の私にはそれすら大仕事だ。
「アゴイッチ、アゴイッチ・・・・」
 〈伏せ〉という意味のイヌイット語を静かにつぶやきながら鞭をふるうと、ウンマ(ハート)とキッヒ(隼)の二頭は大人しくうずくまった。
​ おお、言うことをきいてくれた…‥。自分の鞭の動きに犬がしたがうだけで、胸に静かな感動がひろがる。(P16)​
​​ シオラパルクというのは、グリーンランドの最北、だから、まあ、たぶん、地球で一番北にある町(?)のようです。角幡唯介という人は、ボクが知らなかっただけで、かなり有名は探検家らしいのですが、この町を起点にして、一匹の犬とともに、自分で橇を引いて極地を歩く、歩くといっても1キロ、2キロではなく1000キロに及ぶ行程を歩いて踏破するという冒険にチャレンジしていた人らしいですが、その彼が、今度は犬橇で、
​​もっと遠くまで!​​
​ と考えて新たなチャレンジを始めたドキュメンタリー日記でした。​​
​​​​ 冒険日記の主役は、最終的には13頭になったです。本書の巻頭にはその13頭の犬の写真が掲げられています。​​​​
​​​​​​ ウヤミリック、彼が最初に出合った相棒です。ウンマ角幡犬橇チームの最初の先導犬です。そして、ボス争いの主役の一頭、いかついウヤガン
​​​​​​ キッヒ、チューヤン、ポーロ、プールギ、ナノック、ダンシャク。​語り始めるときりがない個性的な面々です。​​​
​​​​​ キンニク、カヨ、カルガリ。カコットは一頭だけいる雌犬です。カルガリは最後に加わった一頭。カヨは女性ではなくて茶色という名前です。​​​​​
​ それぞれ、所謂、エスキモー犬ですが、写真を見ていて、同じ犬種かどうかなんて、ボクにはわかりません。しかし、読み進めるにしたがって、登場する犬たちについて、繰り返し、最初の写真で見直すうちに、一頭、一頭の犬の、実にユニークな個性にひきつけられていく1冊でした。​
​ 犬橇事始、始まりはこんな感じです。​
 先導犬のウンマ「アイー(止まれ)」の指示だけは初日のうちにわかってくれたが、「ハゴ(左)」、「アッチョ(右)」という方向への指示はしばらく理解できないままだった。たとえば、村を出発して八キロほど離れた対岸に向かって一時間ほど直進するとする。対岸に近づいてきたところで方向を左に変えようと「ハゴ、ハゴ!」と鞭をふるが、犬はその指示が理解できないためそのまま直進を続ける。そうすると、やむなく私は橇を止めて、犬たちの前を歩き、左に導き、そして「デイマー」と出発させて橇に乗る。しかし、方向を変えても犬はまたグィーンと右に曲がって元の直線方向にもどってしまうのだ。
「そっちじゃねえだろ、ハゴ、ハゴ!」
 私はまた絶叫する。
「左だっつてんだろ、この野郎!ハゴ、ハゴ、はごぉっ!​はごおおおっつ」!!!!」​
​​​​​​​​ 犬橇なんて、そのあたり(グリーンランドとか)に暮らす人たちには、誰にでもできるんじゃないかと、たかをくくって読み始めた、ド素人読者であるボクが、一気に引き付けられたシーンです。
 2年にわたる苦闘の始まりです。目次をご覧いただくとお分かりになるかもしれませんが、角幡唯介の犬との出会いから、哀切極まりない別れまでが記されています。最後は、グリーンランドの果てまで猛威を振るうコロナとの戦いの記録でもありました。
 しかし、この本の読みごたえを支えているのは、角幡唯介独特の文章力と、おそらく、その底にある冒険哲学です。​ボクは、当分この人を追いかけることになりそうですね(笑)。早速ですが、順番が逆になってしまった第1部に取り掛かっています。​​​​​​

〈目次〉

泥沼のような日々

橇作り
犬たちの三国志
暴走をくりかえす犬、それを止められない私
海豹狩り
新先導犬ウヤガン
ヌッホア探検記
"チーム・ウヤミリック"の崩壊
角幡唯介(かくはた ゆうすけ)
1976年北海道芦別市生まれ。早稲田大卒。探検家・作家。チベット奥地のツアンポー峡谷を単独で二度探検し、2010年『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』(集英社)で第8回開高健ノンフィクション賞、11年同作品で第42回大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、探検の地を北極に移し、11年、カナダ北極圏1600キロを踏破、13年『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』(集英社)で第35回講談社ノンフィクション賞。16~17年、太陽が昇らない冬の北極圏を80日間にわたり探検し、18年『極夜行』(文藝春秋)で第1回Yahoo! ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞、第45回大佛次郎賞。ほか受賞歴多数。19年から犬橇での旅を開始、毎年グリーンランド北部で2カ月近くの長期狩猟漂泊行を継続している。近著に『裸の大地 第一部 狩りと漂泊』(集英社)。



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最終更新日  2023.09.27 21:31:00
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