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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2023.11.16
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​​​山崎貴「ゴジラ−1.0」109シネマズハット​
​​​​ 見ちゃいましたよ(笑)。山崎貴監督「ゴジラ−1.0」です。ゴジラ映画70周年なのだそうです。​​​​
​​​​​​​​ ​​​​東宝映画初代ゴジラと同い年なのを理由にゴジラ老人を自称しているシマクマ君としては、「ゴジラ」と題がつけば見ないわけにはいかないわけで、なんだか評判らしくて、少し億劫だったのですが出かけました。ハット神戸109シネマですが、やっぱりいい映画館ですね。500人ほど座れそうなホールに20人ほどのお客が座っての鑑賞で、もちろん、ゴジラを見るには、画面も音響もデカイですし、鑑賞環境はサイコー!でしたね(笑)。​​​​​​​​​​​​
​​​​​​ で、映画ですが、1945年、敗戦直後の東京を踏み潰す陸のゴジラ、不思議なことに大海原で立ち上がったかに見える海のゴジラ、大きな画面に納得の姿で登場していて堪能しました。
 題名は「ゴジラ・マイナス・ワン」​​と読むそうです。なんで、そういう題なのかは、まあ、わかったような、わからなかったようなですが、久しぶりの和製ゴジラの雄姿には心躍りました。
​​もっと暴れろ!もっと踏みつぶせ!​​
​​ まあ、そんなふうな気分が盛り上がってしまうのがゴジラ映画を見るときの常なのですが、何だか、ずっと怒っているゴジラの表情が笑えましたが、青い放射火炎のエネルギーを充填する新しいアイデアのシーンも、それなりに面白く見ました。​​​​​​
​​​​​​​​​ 1945年以前、まだ戦争中だった南の島の海軍基地に「原ゴジラ」というべき、チョット小ぶりのゴジラを登場させたのが、まあ、このゴジラ映画の新機軸で、その島で日本人としては最初の「ゴジラ体験」をした特攻帰りの青年
​まだ、終わってない戦争​​
​ をいかに清算させるかというのが、人間側のメインプロットでしたが、青年を演じた神木隆之介君といい、ヒロインとして登場する​浜辺美波ちゃんといい、​​​​​​​​​​ゴジラ駆除!(映画の中で、実際に口にされた言葉ですが
駆除!ですよ、駆除!ゴキブリじゃあるまいし!

​ の計画を立てる元帝国海軍の技術将校を演じた吉岡秀隆君といい、大根の王様のよう俳優さんたちと、子どもも夫も喪った戦災未亡人を演じた安藤サクラさんや、吉岡君ゴジラ駆除作戦のコンビを務める元海軍将校を演じた佐々木蔵之介君という、どっちかというと達者な俳優との激突で、チョットのけぞりました。​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​​​ 最後の最後に、大日本帝国海軍、最後の切り札、幻の戦闘機「震電」とかが登場して飛ぶところなんて、特撮得意の監督さんとしては、飛ばして撮りたかったんでしょうねえ(笑)、という感じでしたが、結局、体当たりなのですね。それって、脱出シート付きならいいんですかね。何とも、まあ、安易というか、

アホか!
​ と言いたくなるような、意味の分からないマンガ的ご都合主義ですよね。
​ で、頭が吹き飛んでしまって、水没していくゴジラに、作戦に参加した元帝国海軍士官だった復員兵たち最敬礼するシーンを、結構、長々と入れたのはどういう意図だったのでしょうね。​​​​

​​​​​​​​​​ 南方の戦場で無念の戦死で亡くなった日本兵の荒魂(あらみたま)の化身とかいうゴジラ論も読んだことがあるような気がしますが、復員兵たちの​​

「オレたちが日本を守る!」
​​というセリフには、ドン引きのゴジラ老人でした(笑)。
 吉岡君
​​「一人の死者も出さない駆除作戦!」​
​ と叫ばせはするのですが、日本とか、日の丸とか、なんとなくクローズアップされる筋立てと、​​​​​​​​自衛隊が登場する以前の、戦後社会の描き方に、ちょっと違和感の残るストーリーでした。
 しかし、まあ、お堅い話はさておき、​​​​​​​
​​ゴジラのあの足音! あの咆哮!​​
​​​ ​で締めたラスト・シーンには拍手!拍手!でした。​​
ゴジラは永遠に不滅!でした(笑)。
​​​​​​​監督・脚本 山崎貴
撮影 柴崎幸三
照明 上田なりゆき
録音 竹内久史
特機 奥田悟
音響効果 井上奈津子
VFX 山崎貴
編集 宮島竜治
音楽 佐藤直紀
キャスト
神木隆之介(敷島浩一)
浜辺美波(大石典子)
山田裕貴(水島四郎)
青木崇高(橘宗作)
吉岡秀隆(野田健治)
安藤サクラ(太田澄子)
佐々木蔵之介(秋津清治)
2023年・125分・G・日本
配給 東宝
2023・11・14・no139・109シネマズハット35
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最終更新日  2024.05.16 22:20:48
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