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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.01.07
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​​鶴見俊輔「身ぶりとしての抵抗」(河出文庫・鶴見俊輔コレクション2)その1
 ​​​​​2024年お正月です。「読書案内」とかいって、ブログとかに投稿し始めて8年くらいたちました。案内したい本は山のようにあるのですが、いったい自分が、ダレに向かって、どんな気持ちを伝えたくて、そういうことをやっているのか。まあ、自己満足でいいじゃないか。
オレはこんな本を読んだぞ、エライだろ!
オレは生きているぞ!
 でいいじゃないか。そうは思うのですが、こうやって新しい年とかを迎えたりすると、やっぱり、
​​なにやってんだよ、あんた?!​​
​ という気持ちが湧いてきたりするのですね。​​​​​
​ 結局、何をやっているんだかわかりませんが、今年も続けようと思います。
 で、今回の案内は昨秋からの、まあ、個人的懸案事項、鶴見俊輔「身ぶりとしての抵抗」(河出文庫・鶴見俊輔コレクション2)です。​

​​​​​​​​​​​​ 若い人のために、少し紹介すると、鶴見俊輔というのは2015年に93歳でなくなった哲学者です。まあ、ここから、もう、ご存知ではないかもしれませんが、「思想の科学」を主宰し、「べ平連」を牽引した(まあ、こういうふうにいうと、彼は怒らはるかもしれませんが)行動の人ですが、その思想の在り方2000年くらいに出た「鶴見俊輔集」(全12巻・補巻5巻・筑摩書房)90年代の半ばにまとめられた「鶴見俊輔座談」(全10巻・晶文社 )2007年「鶴見俊輔書評集成」(全3巻・みすず書房)という、三つの集成によって、おおよそ知ることができます。​​​​​​​​​​​​
 もっとも、これだけの著作、対談の山ですから、よほどのもの好きでなければ、ちょっと覗いてみようかというわけにはいきません。しかし、日本の近代、あるいは戦後思想の核心を考えた人だという意味で、読まずに忘れてしまうのは、あまりにも惜しいという人物でもあります。
​​​​​​ まあ、出版社の人だってそう考えているようで、​​「鶴見俊輔伝」(新潮社)​を描いた黒川創が編集した「鶴見俊輔コレクション全4巻」(河出文庫)と、気鋭の編集者、松田哲夫が編集した「鶴見俊輔全漫画論・全2巻」(ちくま学芸文庫)という文庫による、ダイジェスト、集成があって、まあ、こっちは、
​​​ちょっと手に取ってみようか?!​​​
 が可能かもしれません。​​​​​​
​​ というわけで、今回は「鶴見俊輔コレクション全4巻」(河出文庫)の中からコレクション2「身ぶりとしての抵抗」(河出文庫)の案内です。​​
​ ここまで、うだうだと書いて長くなったので、今回は、とりあえず目次の案内です。​
​​目次
Ⅰ わたしのなかの根拠 ​(11~152)
「殺されたくない」を根拠に(2003年「朝日新聞」)
「遠い記憶としてではなく」(1981年「安保拒否百人委員会」)
「方法としてのアナキズム」(1970年「展望」)
「日本好戦詩集について」(1992年「思想の科学」)
「君が代強制に反対するいくつかの立場」(1988年「また、いけん君が代」)
​​「身ぶり手ぶりから始めよう」(2011年「朝日新聞」)​​
「五十年、九十年、五千年」(1997年「むすびの家物語」)
Ⅱ 日付を帯びた行動 (153~228) ​
「いくつもの太鼓のあいだにもっと見事な調和を」(1960年「世界」)
「すわりこみまで―反戦の非暴力直接行動」(1966年「朝日ジャーナル」)
「おくれた署名」(1967年「平和を呼ぶ声」)
「二十四年目の八月十五日」(1968年「毎日新聞」)
「坂西志保」(1977年「坂西志保さん」)
「小林トミ」(2003年「声なき声のたより」)
「高畠通敏」(2004年「朝日新聞」)
「飯沼二郎」(2005年「琉球新報」)
「小田実」(2007年「朝日新聞」)
Ⅲ 脱走兵たちの横顔 ​(229~312)​
「脱走兵の肖像」(1969年「脱走兵の思想」)
「ポールののこしたもの」(1971年「脱走兵ポールのこと」)
「アメリカの軍事法廷に立って」(1970年「朝日ジャーナル」)
「ちちははが頼りないとき」(1971年「朝日ジャーナル」)
「岩国」(1971年「北米体験再考」)
「憲法の約束と弱い個人の運動」(1994年「帰ってきた脱走兵」)
「私を支えた夢」(2007年「評伝 高野長英」)
「多田道太郎」(2007年「毎日新聞」)
Ⅳ 隣人としてのコリアン ​(313~399)​
「詩人と民衆」(1972年「展望」)
「朝鮮人の登場する小説」(1967年「文学理論の研究」)
「金石範『鴉の死』」(1985年「講談社文庫『鴉の死』解説) 
「金時鐘『猪飼野詩集』」(1979年「文学」)
「金鶴泳『凍える口』」(2006年「図書」)
「雑誌『朝鮮人』の終わりに」(1992年「思想の科学」)
「金芝河」(2002年「潮」)
Ⅴ 先を行くひとと歩む ​(400~468)​
「コンラッド再考」(1971年「展望」)
「田中正造―農民の初心をつらぬいた抵抗」(1972年「人が生まれる」)
「明石順三と灯台社」(1970年「朝日新聞」)
解題 黒川創 ​(477~485)​
ひとりの読者として 川上弘美 ​(487~492)​
​ ネット上の書名検索ではわからない、初出一覧を書き込んでみました。内容についての案内は、おいおいということで、今後に期待(?)してくださいね。ということで、本日はこれで、バイバイ(笑)。​​

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最終更新日  2024.01.13 08:47:54
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