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カテゴリ:週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」
鈴ノ木ユウ「竜馬がゆく(6)」(文藝春秋社) 2024年、1月、トラキチクンのマンガ便は
絶好調! 鈴ノ木ユウ君の「竜馬がゆく」(文藝春秋社)第6巻です。2023年11月30日新刊です。 開巻早々、まあ、前号からの続きですが、土佐藩主、山之内容堂公主催の剣術大会で、長州の俊才桂小五郎を頭突きに次ぐ、突き一本見事に決めて倒すというかっこいいシーンがこの場面です。 「郷士の子には惜しい腕でござりまする。」 試合を見物していた容堂と、そのおつきの者の会話です。 「予のそば」は「余のそば」が正しいのじゃないかとか、「話の相手にでもさせる」という言い回しが、ちょっと変な気がするとか、まあ、小さなことですね(笑) 郷士というのは、土佐藩の場合、関ケ原の合戦まで治めていた長曾我部家の旧臣ですね。関ヶ原の結果、土佐の国主は、それまで掛川藩主だった山内一豊の山内家になりますが、長曾我部に仕えていた武士たちが半農半兵の郷士として残りました。農民武士ですね。上士、下士と身分を区切る場合は下士のことで、くっきりと身分が分けられていたようです。 というわけで、藩主山之内容堂に 「郷士の子は郷士、虫けら以下」 といわれた土佐郷士、才谷屋の坂本龍馬が、二度目の江戸剣術修行を終えて帰国するわけですが、時は安政5年、1858年ですね。幕府大老井伊直弼が勅許なしで日米修好通商条約を結んだのが、この年の6月ですね。安政の大獄の始まりです。まあ、いいかえれば尊王攘夷の始まりでもあるわけで、いよいよ、波乱万丈の幕末の始まりです。 もっとも、龍馬が歴史の表舞台に登場するには、もう少しかかるはずです。 で、江戸遊学を終えた竜馬は土佐に帰国です。千葉道場のお嬢さんであるさな子さんとの関係は史実のようですが、北辰一刀流、無双の使い手というのは、チョット眉唾ですね。 なかなか捨てがたいキャラで、竜馬の子分を自称する寝待の藤兵衛という登場人物は、多分、司馬遼太郎の造りだした人物でしょうね。 司馬遼太郎は、調べつくした歴史に沿って「時代小説」を書いたわけで、史実を書いたわけではありませんね。「竜馬がゆく」は小説であって、歴史研究ではありません。だから、鈴ノ木くんの空中で激突する剣術試合も面白いわけですね(笑) どうも、ジジ臭いことをいって申し訳ありませんね。中岡慎太郎、岡田以蔵、桂小五郎、武市半平太、井伊直弼、山内容堂、いよいよ、役者も出てき始めましたね。ここから、もっと面白くなりますよ(笑)
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最終更新日
2024.10.01 08:06:59
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