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カテゴリ:徘徊日記 灘区・東灘区あたり
「ここは王子公園。」
徘徊日記 2024年3月31日(日)王子公園あたり 今日は2024年3月31日、3月最後の日曜日です。JRの摩耶駅を下車して、北に向かって歩いています。50年前に暮らしていた街です。稗田小学校なんていう名前の小学校があって、その南に小さな公園があります。梅でしょうかね、桃でしょうかね、紅白の花が満開でした。 公園の前に、小さな医院があって、その庭で桜が咲き始めていました。 そのあたりから、水道筋の西灘商店街を西に抜けて、阪急の王子公園駅を通りすぎて、今日の目的地の王子公園に向かって歩きます。 王子公園では、桜が咲き始めていました。木によっては三分から五分の咲きかたですが、日曜日ということもあるのでしょうね、呉座というか、ブルーシートというか、友達連れ、家族連れのお花見の人でにぎわっているところもありましたが、たどりついたこのあたりには人はいません。 まあ、桜も、こんな風情で、一番いいときともいえるのですが、お花見で盛り上がるには少々寂しいという感じです。 やって来たのは登山研修所ですね。目的は奇数の月の最後の日曜日、30年近く続けている本を読む会です。 今日の課題は、昨年の今ごろ亡くなった大江健三郎の「燃え上がる緑の木 三部作」(新潮文庫・全三巻)と筒井康隆の最新作、「カーテンコール」(新潮社)です。 大江のこの作品は、発表されたのが、神戸で地震があった、ちょっと前で、地震の後、文庫本になった時に、この会で一度読んだ記憶がありますが、何も覚えていませんでした。 その頃は、阪急六甲の北側、琵琶町でしたかね、あそこにあった学生青年センタ―に集まっていたのですが、青年センターも、どこかに移転しましたね。 で、今回、かなり面倒くさいこの作品を読んだのですが、昨年、大江が亡くなったので、 一年がかりで「大江文学総復習」をしましょう!? と、本読み会で思い付いて、あれこれ読んできたのですが、今日で、一応、ゴールでした。 JRの摩耶駅からよたよた歩きながら、筒井康隆の「アフリカの爆弾」(角川文庫)とか、大江健三郎の「個人的な体験」(新潮文庫)とかに出あったのが高校生だったころだと気付いて、しみじみしてしまって、道端のベンチに座り込んで一休みしてお茶を飲んでお弁当のサンドイッチを食べていました。 すると、杖を突きながら、まあ、歩くのもちょっと不自由そうなご老人(他人ごとではありませんが)が、そこまで体を支えておられた、多分、奥さんだと思われる女性に、何か強い口調で命令されながら近づいて来られて、 「???」 と思っていると、ボクが座っている、そのベンチの隣にドスンとお座りになりました。 ちょっと焦りましたが、息を切らせながら前方を凝視されている様子を見ていて、ふと、浮かんだのが 「そういえば、アフリカの爆弾はやまがみたつひこがマンガにしてたんが面白かったな。」 でした(笑)。 お天気のよい、3月最後の日曜日の昼下がり、街には老人があふれていましたよ。 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.04 23:34:20
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