1657952 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ゴジラ老人シマクマ君の日々

ゴジラ老人シマクマ君の日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

シマクマ君

シマクマ君

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(2)

読書案内「日本語・教育」

(21)

週刊マンガ便「コミック」

(83)

演劇「ナショナルシアターライブ」でお昼寝

(35)

徘徊日記「日帰りでお出かけ」

(62)

演劇「劇場」でお昼寝

(2)

映画「元町映画館」でお昼寝

(91)

映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝

(22)

映画「シネリーブル神戸」でお昼寝

(92)

読書案内「映画館で出会った本」

(18)

読書案内「翻訳小説・詩・他」

(52)

読書案内「漱石・鴎外・露伴・龍之介・百閒・その他」

(22)

徘徊日記「垂水・舞子・明石」あたり

(52)

読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」

(26)

読書案内「現代の作家」

(97)

徘徊日記「お泊りでお出かけ」

(63)

徘徊日記「神戸・元町・三宮」あたり

(85)

読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ

(48)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」

(75)

読書案内 「芸術:音楽・美術・写真・装幀 他」

(30)

読書案内「近・現代詩歌」

(54)

徘徊「港めぐり」

(4)

バカ猫 百態

(22)

読書案内「橋本治・加藤典洋・内田樹・高橋源一郎・他」

(18)

読書案内「水俣・沖縄・アフガニスタン 石牟礼道子・渡辺京二・中村哲 他」

(20)

読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」

(15)

映画「OSミント・ハーバーランド」でお昼寝

(3)

映画「こたつシネマ」でお昼寝

(13)

映画「パルシネマ」でお昼寝

(33)

読書案内「昭和の文学」

(25)

読書案内「BookCoverChallenge」2020・05

(16)

読書案内「くいしんぼう」

(9)

映画「Cinema Kobe」でお昼寝

(6)

週刊マンガ便「ちばてつや・ちばあきお」

(9)

週刊マンガ便「石塚真一・浦沢直樹・ハロルド作石」

(34)

週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」

(20)

ベランダだより

(139)

徘徊日記 団地界隈

(110)

徘徊日記 兵庫区・長田区あたり

(26)

徘徊日記 須磨区あたり

(27)

徘徊日記 西区・北区あたり

(10)

徘徊日記 灘区・東灘区あたり

(41)

徘徊日記 美術館・博物館・Etc

(5)

週刊マンガ便「吉田秋生・高野文子・やまだ紫」

(7)

徘徊日記 芦屋・西宮あたり

(11)

読書案内「大江健三郎・司修・井上ひさし・開高健 他」

(14)

読書案内「古井由吉・後藤明生・他 内向の世代あたり」

(3)

読書案内「谷川俊太郎・茨木のり子・大岡信 あたり」

(19)

読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」

(4)

読書案内「丸谷才一・和田誠・池澤夏樹」

(11)

読書案内「吉本隆明・鮎川信夫・黒田三郎・荒地あたり」

(13)

週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」

(13)

読書案内「リービ英雄・多和田葉子・カズオイシグロ」国境を越えて

(5)

読書案内「村上春樹・川上未映子」

(13)

映画 パレスチナ・中東の監督

(6)

読書案内「近代詩 賢治・中也・光太郎 あたり」

(7)

映画 韓国の監督

(25)

映画 香港・中国・台湾の監督

(37)

映画 アニメーション

(13)

映画 日本の監督 ア行・カ行・サ行 是枝・黒沢

(51)

映画 日本の監督 タ行・ナ行・ハ行 鄭

(25)

映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行

(15)

映画 イギリス・アイルランド・アイスランドの監督

(41)

映画 イタリアの監督

(21)

映画 ドイツ・ポーランド他の監督

(19)

映画 ソビエト・ロシアの監督

(11)

映画 アメリカの監督

(93)

震災をめぐって 東北・神戸・原発

(3)

読書案内「旅行・冒険」

(4)

読書案内「本・読書・書評・図書館・古本屋」

(13)

映画 オーストラリア・ニュージーランドの監督

(5)

映画 フランスの監督

(45)

映画 スペイン・ポルトガルの監督

(10)

映画 カナダの監督

(5)

映画 グルジア(ジョージア)の監督

(10)

映画 ウクライナ・リトアニアの監督

(7)

映画 イスラエルの監督

(3)

映画 マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロベニアの監督

(5)

映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督

(10)

映画 フィンランド・スウェーデン・ノルウェイの監督

(6)

映画 トルコ・イラン・カザフスタンあたりの映画監督

(12)

映画 ギリシアの監督

(3)

映画 アルゼンチン・ブラジル・ペルー・チリの監督

(6)

映画 ハンガリー・ルーマニアの監督

(5)

映画 アフリカの監督

(3)

映画 スイス・オーストリアの監督

(3)

読書案内 戯曲 シナリオ 劇作家

(1)

読書案内 ジブリの本とマンガ

(5)

週刊マンガ便「小林まこと」

(9)

読書案内「野口武彦・前田愛・橋川文三・藤井貞和」

(1)

映画 インド・ネパール・ブータン・アフガニスタン・タイ・ベトナム あたりの監督

(5)

週刊マンガ便 キングダム 原泰久・佐藤信介

(15)

読書案内「川上弘美・小川洋子・佐伯一麦」

(9)

読書案内「立花隆・松岡正剛」

(1)

日記/記事の投稿

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.07.06
XML
​​ ひこ・田中「お引っ越し」(福武書店)
 ​​​​先日、「違国日記」という映画を見ながら、登場人物の高校生が日記を書くというシーンにひっかかってしまって、何となく思い出したのが、新しいところでは乗代雄介という作家の「最高の任務」(講談社)とかの、阿佐美景子シリーズなのですが、そういえば、と思い出したのがこの作品でした。​​​​
 で、絵本とかの本棚から引っ張り出してきて、244ページの作品を、なんと、半日で読み終えるという快挙達成でした。面白いのです。この本,
​ ひこ・田中「お引っ越し」(福武書店・講談社文庫)です。​
​ 1990年8月初版の作品で、一応、児童文学ということになっていますが、かなり評判になったらしく相米慎二が、1993年に映画化しています。キネ旬のベスト2とかで評判だったようですが、ストーリーは原作を離れてたようです。​
​​ 原作は、小学校5年生の三学期に両親が離婚した漆場漣子(うるしばれんこ)ちゃんが、さまざまな「お引っ越し」体験を記録し続けて、中学校1年の新学期まで書いた日記です。​​
水曜日
今日とうさんがお引っ越しをした。
荷物は大きな仕事机と小さなタンスとテーブルと服、ナドナド。(P4)
 お父さんが出て行った、この日からの日記が、小説として描かれていますが、基本、レンコちゃんの一人称です。
​ この日記には、あの映画の感想で書いた
​「あんた誰?」​​
​ という、自問は出てきませんが、読み続けていると、あの映画で印象に残った主人公の態度を代弁するかの記述が出てきます。​
 今日ガッコに来るの、緊張した。とうさんがいなくなって初めてのガッコ。別にだれも知らないから、関係ないけど、私は知っているから、緊張した。
 もしかしたらガッコが全然違って見えるかもしれないって思ったから。
 門まで来て、
 ガッカリした。
 ガッコは同じだった。ホントににくたらしくなるくらい同じだった。
 ガッカリして、気づいた。私は緊張してたのじゃなくて、今日からガッコが違って見えるのを期待してたのやとわかった。(P81)
​​​ 映画の朝ちゃんは両親の死で、日記のレンコちゃんは離婚、一方は中学3年生で、こっちは小6、違いはありますが、それぞれ、他の人とは違う「私」がいるんです。いなければ、生き延びていくことができませんでしょ。​​​
 でも、ガッコの先生って、「私」が大事とか、口では言うのですが、一緒にしちゃうんです。
センセは私の頭に手を置いて、ゆすった。
ワタシ。ムチウチニナルヨ。
「先生は、ウルシバさん信じてるの。元気出してね」
センセが、相原加奈子みたいな顔で笑った。
私、センセがキョーシツを出るのを待ってた。でも。センセが私を追い出した。
「お手伝いがあるでしょ」って。
上ばきをぬいで、バッシュをはいて、少しムカムカしました。
どうして、女の子は、お家の手伝いがカルイカルイなのやろうか。ミノルタッタラ、オモイオモイなのやろか。センセの言ったことだから私はどうでもいいけど。
 でも、センセが話してる時、自分がマンガの主人公みたく思えて、ホントに涙が出そうやった。泣いたらもっと盛りあがったかなって、あとで少しザンネンだったの。(P118)
​​​​ 「日記」を書くっていうことが、どういう意味を持つのか。
​​「あんた誰?」​​
​ という問いが、
​​「私」を2人称化したうえで、3人称として捉えて「書く」という軽やかさ​​
​ によって、がんじがらめの関係の網を飛び越える自由を手に入れることができるんじゃないでしょうか。​​​​
​​​​​ 映画では、朝ちゃんが、ノートにイラストを描いていましたが、丸と線だけの自画像こそが、「あんた誰?」と自問していた朝ちゃん自身であり、軽々と飛び越えていく「私」の発見だったんじゃないか、まあ、そんなことを「お引っ越し」を読みながら考えたわけです。​​​​​
​​​ ​「違国日記」​という映画を見てない人にはもちろんですが、見た人にも、まあ、わけのわらないことを書いていますね(笑)。ただ、この「お引っ越し」ですが、なかなかな作品だと思いますよ。
​「今頃なに読んでるの?私の本よ!映画も見たわよ。」​​
​​​ ​​​チッチキ夫人も、ああ、これは相米慎二の、映画の「お引っ越し」の方ですが、小説も映画もおススメのようですよ。
 まあ、わけわかんないことを、あれこれってますね。​​​

 



 PVアクセスランキング にほんブログ村


にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ


にほんブログ村 本ブログへ

​​​​​​​​​


ゴジラブログ - にほんブログ村​​




​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

 

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.07.09 00:42:09
コメント(0) | コメントを書く
[読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X