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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.09.04
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​半藤一利「昭和史の明暗」(PHP新書) またしても、半藤一利の歴史探偵本です。1981年から1986年にかけて、「プレジデント」という、いわゆるビジネス誌に掲載されていた原稿を、半藤一利の死後、PHP新書として単行本化した本で、実は2023年12月の新刊です。半藤一利「昭和史の明暗」(PHP新書)です。
 市民図書館の新書の棚で目に付いたので借りてきて読み終えました。
「この年になって、ついに「プレジデント」かよ?」​
 と、我ながら驚きますが、まあ、読みやすいし、何といっても、あの「日本の一番長い日」著者半藤一利が、2・26から、8・15に至る、激動の昭和史について、どんなふうな書きかたをしていたのか、ちょっと、確かめたい気分で読みましたが、面白かったですね。
 下に貼った目次をご覧いただければおわかりだと思いますが、先に「案内」した「清張さんと司馬さん」で、何度か話題に出ていた話なのですが、あれほど近代日本に執着した司馬遼太郎が、結局、書かなかったのが、「昭和史」だったのですが、そのあたりの時代、だいたい1945年あたりまでの、太平洋戦争に従軍した帝国海軍の軍人や艦船について調べたおした結果生まれた歴史エッセイでした。
 まあ、ほぼ戦争下の話ですから、まあ、好き好きですが、興味深い話ばかりで感心しました。
 中でも、面白かったのは第一話、「揺るがなかった意思:昭和天皇と二・二六事件」でした。​
​​ 昭和一一年二月二十六日午前五時決起部隊一四八三人はそれぞれの襲撃目標に殺到した。重機関銃、軽機関銃、小銃、拳銃、それに10万発を超す弾薬をもち、外套着用、背嚢と防毒面を携帯した完全武装である。(P15)​​​​
​ ​宮中に事件の第一報が入ったのは、午前五時半過ぎ鈴木侍従長夫人たかからのものであった。「今、多数の軍人が襲撃し侍従長は拳銃で狙撃され重態」という。
 続いて斎藤内大臣邸からも悲報が。当直の甘露寺受長(かんろじおさなが)侍従はしばらくわが耳を疑った。多数の軍人、拳銃、狙撃と、きれぎれの言葉を口の中で繰り返しつつ事の重大性に気づいた。
 軍隊が天皇側近を襲撃しているということではないか。殊によれば、宮城内にも乱入してこないでもない。
​ 天皇はまだ床についている時刻だが、侍従は、一刻も早く奏上せねばならないと、寝室に伺った。差支えない、緊急の用務ならここで聞く、との天皇の返事を得て、侍従は二本の電話の一部始終を報告した。​
​ 天皇は静かに聞いていたが、「とうとうやったか。自分の不徳の致すところだ」とつぶやいて、しばし無言で立っていた。その目に光るものがあったことを、甘露寺侍従は認めている。やがて気を取り直したように天皇は尋ねた。​
「そして暴徒は、その後どの方面に向かったかわからないか、まだほかにも襲撃された者はないか」
​​ 侍従はハッとした。“暴徒”と確かに天皇は言った。正規の日本軍隊ではない。甘露寺の頭には、この暴徒という言葉が強く刻み込まれたという。(P18~P19)​​
​ これが始まりですね。
 で、本書に記載されている印象深い会話だけ紹介します。
 侍従武官長であった本庄繁大将が日記で書き残したといわれている宮中での顛末のやりとりです。会話は二七日の午後になされたようで、​二六日​から二七日の夜明けまで、ほとんど一睡もしなかったらしい天皇は、この時、大元帥の軍装だったようです。​​
本庄「彼ら行動部隊の将校の行為は、陛下の軍隊を勝手に動かしたものであり、統帥権を甚だしく犯したもので、もとより許すことのできぬものでありますが、その精神におきましては、君国を思う至情に出たもので、必ずしも咎むべきではないと思うのであります。」
天皇「私の股肱の老臣を殺戮したのである。このような凶暴な将校など、その精神においても、どうして許すべきものがあろうか。」
天皇「私が最も信頼していた老臣を倒すのは、真綿にて、私の首を絞めるにもひとしい行為である。」
本庄「老臣殺傷はもとより最悪の行為でありましょう。仮に誤解してこのようなことをしたのだとしましても、彼ら将校としては、こうすることが国家のためになるとの、考えに基づくものでありますから・・・」
天皇「それはただ私利私欲がないというだけのことではないか」
 ​何が、どうおもしろいのかということですが、ボクには、天皇「大日本帝国」​「王様」​であったことが、如実に露出していて、腹を立てている人間であることがよくわかる、まあ、いちいち説明しませんが、と感じるところですね。
 事件二八日午後決起の将校たちを「暴徒」と呼んだ天皇の統帥のもと、「兵に告ぐ」という、あまりにも有名なラジオ放送による命令によって鎮静します。
 1945年の敗戦があって、人間宣言があって、そこから10年ほどもたって生まれた世代であるボクなどには、
​「歴史の時間に、数行で済まされた、あれは何だったんだ?」​​
 という不可解でしかなかった事件の現場で聞こえてくる孤独な王様の肉声は、なんだか、新たな関心を引き起こしますね。
 本書の各章から聞こえてくるのは、それぞれの現場の当事者たちの肉声ですね。
​​肉声の迫力​​
​ というのでしょうか。そのあたりが半藤一利の持ち味なのでしょうね。なんか、勘違いして煽られる雰囲気が無きにしもあらずですが、なかなか面白いですよ。​
目次
 Ⅰ 揺るがなかった意思:昭和天皇と二・二六事件
 Ⅱ 名誉と覚悟と責任と:昭和陸軍と阿南惟幾
 Ⅲ 人事の悲劇:日本海軍と堀悌吉
 Ⅳ 在りし日の栄光の結末:連合艦隊と参謀・神重徳
 Ⅴ 国破れて「駆逐艦」あり:太平洋戦争と「雪風」
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最終更新日  2024.09.05 00:12:35
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