|
カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
カン・ジェギュ「シュリ」シネリーブル神戸 今年、2024年、李鳳宇と四方田犬彦の対談集「パッチギ! 対談編」(朝日選書)を読み直しました。その本の中に
李鳳宇は「シュリ」や「JSA」といったフィルムを次々と配給し、日本で韓国映画が大ブレイクするきっかけを作った。 という記述があって、 「シュリ?JSA?どんな映画やねん?」 その2本のリバイバル上映を、何のあてもなく心待ちにし始めた途端にこのチラシです。 「愛と衝撃の大傑作、再び。」「韓流の原点にして頂点」 おお―!ですね(笑)。シネ・リーブル神戸、「シュリ」4K・リバイバル上映、封切り初日、ネットで席を取って座りました。気合十分です(笑)。 もっとも、「愛と衝撃にの傑作って、なんか言葉づかい変やないか」とか、チョット茶化し気分です。 見終えて、納得でした。 武闘訓練から銃撃戦、狙撃、爆弾テロ、 北の工作員と南の情報部員の息詰まる死闘 一方で、疑心暗鬼の友情、偽りの純愛。 で、話を進行させるために無理やり持ち出されたかにみえる、朝鮮半島の固有種、金魚のような淡水魚、これがポイント、 シュリ! 最後に、北の工作員によって叫ばれる「祖国統一万歳」の 「マンセー」の響き を反芻しながら客席に釘付けでした。 1999年の韓国でこの映画がつくられたことの、歴史的な必然についてボクは理解しきれていないかもしれませんが、分断された祖国の統一を象徴する「シュリ」に込められた「愛」の「衝撃」的な激しさをエンターテインメイト映画として結実させた監督の映画的大衆性を駆使する力量に目を瞠ると同時に、歴史認識の切実さに胸打たれました。愛と衝撃というキャッチコピーで正解なのでした。拍手! 若き日のソン・ガンホをはじめ、 この人知ってる!という俳優さんがふえはじめました。それも、映画の楽しさですね。 70歳を過ぎたボクが見始めたり、読み始めたりしている韓国の映画や小説ですが、 「この面白さの理由は?」 と考えると、少なくとも、映画に関しては、それぞれの作品が、この映画の子供たちであることにようやく気付く迂闊さで、この映画だって、同居人によれば、テレビでは何度か放映していたようなのですが気付かないボンヤリでした。でも、まあ、次は「JSA」ですね。 どこかでやってくれないかなあ。 でした(笑)。 監督・脚本 カン・ジェギュ 강제규 姜帝圭 撮影 キム・ソンボク 編集 パク・コクチ 音楽 イ・ドンジュン 主題歌 キャロル・キッド キャスト ハン・ソッキュ(ユ・ジュンウォン韓国情報部) キム・ユンジン(イ・ミョンヒョン恋人) チェ・ミンシク(パク・ムヨン北の工作員) ソン・ガンホ(イ・ジャンギル韓国情報部) ユン・ジュサン パク・ヨンウ 1999年・125分・PG12・韓国 原題「쉬리」「Swiri」 2024・09・13・no120・シネリーブル神戸no269 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑) ( お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.15 01:49:43
コメント(0) | コメントを書く
[映画「シネリーブル神戸」でお昼寝] カテゴリの最新記事
|