トム・フーパー「英国王のスピーチ」シネリーブル神戸no229
トム・フーパー「英国王のスピーチ」シネリーブル神戸 あのー、ですね、イギリスの国王とかいうような人が、吃音で悩んでいたのが、治ったとかいうような話、フツー、知らんし! という話題だと思いませんか? 特に、ボクは、どこの国にかぎらず、皇族がどうとか、ああ、そうだ、先日バスに乗っていると、「もうすぐ、○○様のお誕生日でしょ。」 とかいう声が聞こえてきて、その会話をしているのが、なんというか、結構、お若い方だったりしたこともあって、「ええー、○○って、さま付けなわけ???」 という気分で、チョットのけぞりそうになるタイプなところもあって、なんでそういう、彼の国では、きっと、さま付けされているような人の悩みからの脱却とかをネタにした映画がアカデミー賞なわけ? と、素直(笑)に疑問を持ちながら、でも、まあ、「ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映」の1本ということで見に行きました。 見たのはトム・フーパーという、イギリスの、案外、若い監督の「英国王のスピーチ」でした。参りました(笑) 脱帽です。うまいものですね。 最初から最後まで、ボクのような心の狭い人間でさえ、一度としてシラケさせない作品でした。 ついでにいうと、まあ、恥ずかしながらなのですが、苦しむジョージ6世を演じたコリン・ファースと、まあ、カウンセリングということなのでしょうね、彼の心を開かせたライオネル・ローグ役のジェフリー・ラッシュという二人の俳優の演技の応酬やりとりに、かなりドキドキしながら、とどのつまりには、王の演説がうまくいくことを祈ったりさせられてしまったり、ああ、この子がエリザベス女王になるんだ! と妙にしみじみ見ってしまったり、大きな筋立てとは直接関係ないようなものなのですが、ローグの、確か三人の息子たちと、ジョージ6世の二人の娘、もちろん、エリザベスととマーガレットという子供たちがとてもいいのですね。そのあたりも、いや、ホント、手抜かりありませんでした。拍手!ですね。 いやはや、この特集、これで「イミテーションゲーム」、『スラムドッグ・ミリオネア」、「アーティスト」と本作で4本目ですが、ここまで、ハズレなしです。見ていて「わけわからん!」 と悩まないで済むところが、アカデミー賞なのでしょうね(笑)。気楽でいいですね。 監督 トム・フーパー脚本 デビッド・サイドラー撮影 ダニー・コーエン美術 イブ・スチュワート衣装 ジェニー・ビーバン編集 タリク・アンウォー音楽 アレクサンドル・デスプラキャストコリン・ファース(ジョージ6世)ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)ヘレナ・ボナム・カーター(妃エリザベス)ガイ・ピアース(兄エドワード8世)デレク・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)マイケル・ガンボン(父ジョージ5世)ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)2010年・118分・G・イギリス・オーストラリア合作原題「The King's Speech」公開日2011年2月26日 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)