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(オススメ度 ☆☆☆☆) 孫の手術費用を稼ぐために、苦肉の策でとびこんだ風俗店。 しかし、彼女の手は「ゴッド・ハンド」だったのだ~^^ 主人マギー(マリアンヌ・フェイスフル)は、元ミック・ジャガーのミューズ。その往年の輝きを随所に感じさせながらしかし、ひたすら地味な主婦を演じている。季節も晩秋~冬だろうか。 英国の冬は、寒々しくみえるし、家族とも友人たちともそして社会にも、ぴったりの居場所をみつけられないといった感のある彼女にはことのほか冷たく感じられる。 そんなマギーに心の灯をともすのは、雇い主のミキだ。 彼とほんの少しづつ、心が通い合う様子はとても心地よい。枯れ木のように無彩色だったマギーの頬に紅がさし、再び女性として生まれ変わっていく、そんな感じが伝わってくる。 そしてふたりの気持ちが通い合う夜。「あなたの笑顔が好きよ」とマギーが言い、 ミキは少し間をおいてためらいながら「君の歩く姿が好きだ」と言う。 なんだか、これだけで、こころがしんとあたたかくなる。二人ともに、人生の過酷さを味わってきた者同士だから・・ こういう静かな気持ちのふれあいは、私が今40代だからわかるのかもしれないなあ、なんて。若い人には、ちょっとわかんないかもなぁ。 挿入歌はないけれど、私が今気に入っているジャニス・イアンの「Today You're Mine」をぜひラストに・・・ 歌詞もなかなかぴったしだと思うんだけどな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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