この名称を得たことでマッキンゼーは
マッキンゼーを率いていたマービン・バウワーから、「マッキンゼーを何と呼んだらいいだろう?」と相談され、(ドラッカーは)「経営コンサルタント」と提案しています。すでにマッキンゼーという会社はあって、企業にいろいろな提言をしたりしていた。けれども、その業態を簡潔に言い表す名称がまだなかったのです。この名称を得たことでマッキンゼーは何をやる組織かが非常に明確になった。それからこの名称が一気に世の中に広まっていくわけです。(齋藤孝著『偉人たちのブレイクスルー勉強法~ドラッカーから村上春樹まで』文藝春秋、2010より)(ドラッカーは)周囲の人間が曖昧に理解している事柄に「ネーミング」するなど、つねにものごとの本質を見抜き、それを言語化する名人だった。ドラッカーをお手本にしたいのが、その「ネーミング」のセンスです。ドラッカーは概念に名づけをする名人です。言語化名人、ドラッカー。齋藤孝さんの本『偉人たちのブレイクスルー勉強法』を買った理由はこのドラッカーについての記述があったことが大きかったのでした。ぼくには「半農半X研究所」という屋号のほかにまだまだマイナーな屋号ですが、「コンセプトフォーエックス」というのも持っています。だれかのエックスのためのコンセプトメイクを応援できたらと思っていて、それを屋号化したのが「コンセプトフォーエックス」なのでした。「マッキンゼーを何と呼んだらいいだろう?」「経営コンサルタント」と提案その業態を簡潔に言い表す名称この名称を得たことでマッキンゼーは何をやる組織かが非常に明確になったこの話、とてもいいですね。名づけは魔法です。「半農半Xな新概念の創造・造語・提唱100」(半農半Xなコンセプト100)。100日連続で1日1つずつ紹介する半農半Xな新概念、43番目にご紹介するのは「生物多様性」です。環境省自然環境局生物多様性センターのホームページには生物多様性とは生き物の「個性」と「つながり」です。地球上の生きものは、様々な環境に適応して進化し、3000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。とありました。ホームページ3000万種の生き物の「個性」と「つながり」。すごいですね。生物多様性とは誰が造ったことばなのか。誕生の歴史についてウィキペディアでは以下のように記しています。「生物多様性 (biodiversity)」は、「生物学的多様性 (biological diversity)」を意味する造語である。1985年に、アメリカ合衆国研究協議会(National Research Council, NRC) による生物学的多様性フォーラムの計画中に、W.G.ローゼンによって造語された。なお「Biodiversity」が初めて公式文書に使われたのは、1988年に出版された昆虫学者・生態学者エドワード・オズボーン・ウィルソンによるこのフォーラムの報告の書名としてである。1986年以降、生物多様性という用語とその概念は、生物学者、環境保護活動家、政治指導者、関心をもつ市民らにより、世界中で広く用いられることになった。これは20世紀最後の10年間に見られた絶滅種に対する関心の広まりとよく一致している。**ぼくが生物多様性について、生命の多様性について初めて知ったのは1992年の地球サミットのころでした。21世紀のキーワードの1つとして書かれていて、そうなのかと思った記憶があります。2012年は地球サミットから20年。その間に絶滅させてしまったものはどれくらいあるのでしょう。半農半Xと生物多様性と。この星がこれからも生命多様な星でありますように。2007年夏から公開を始めた「メモ銀行」はインスピレーション財を蓄える金利なし、出入金自由のミッションサポート系思索バンクです。以下は最新の「メモ銀行」その514です(敬称略)●林業女子会@京都●中国政府はいま、従来の「世界の工場」から脱して 中国を「知識社会の覇者」にすることをスローガンにし始めている。 (東京大学先端科学技術研究センター・渡部俊也教授)●勉強は本来的に状況を打開してくれるものではありますが、 やり方が自分にフィットしていなければ、ブレイクスルーは起きにくい。 (齋藤孝著『偉人たちのブレイクスルー勉強法~ ドラッカーから村上春樹まで』)●自分に合った勉強スタイル→持続→ブレイクスルー●野球のピッチャーで言えば、それは自分自身の 「決め玉」を持つということでもあります。●(スポーツ選手は)自分の得意技は何で、 弱点はどこで、どうすれば勝てるかの戦術、戦略をつねに考えている。●自分にはどういう攻め手があるのか?自分の戦い方の スタイルを決めるために磨くべき武器は何なのかを 考える必要があります。●勉強も、自分の武器は何かをはっきり見定めて、 それを有効に活かせた人が成功する。●自分の決め玉と戦術を持つということは「勝利の法則」を ゲットしたも同然なのです。逆にいえば、決め玉がなければ ゲームプランが立てられない。戦術が立てられない。 行き当たりばったりの無謀な挑戦ということになります。●ただ共通しているのは、みんなちゃんと自分の得意技を 持っていて、それが磨き上げられていた。●スタイル開眼●身につく勉強法は、三つのポイントを踏まえていなければなりません。 (1)目的は何か (2)やり方は自分の気質や特性に合っているか (3)「決め玉」はあるか以上●半農半Xをお話しする予定2010~(※は非公開、★は半農半X研究所主催、*は半農半X以外の他のテーマ) ・12月15日~19日(台湾)=花蓮・台東・台北・01月15日(綾部)= 綾部厳冬(幻冬)ツアー2011・01月18日(京都)=京都府立大学(公共政策学科「現代福祉論」)※・01月22日~23日(茨城)=茨城県初?・01月24日(東京・世田谷)=NPO法人国際ボランティア学生協会・02月20日(大阪・島之内)=SAIENSラボ(NPO法人おもしろ農業) ・03月05日(広島?)=広島県初?*03月07日~08日(兵庫・篠山)=里山フォーラム2011@チルミュー (パネリストです。半農半Xのことはメインではありません)・03月19日~21日(綾部)=綾部里山交流大学(3月講座)・03月27日(兵庫・姫路)=フォーラム(NPO法人棚田LOVER’s) ・04月(綾部)=半農半Xデザインスクール など●訪問くださったみなさまへの 今日のお土産(エックス・ミッション系)のことば・・・凝りすぎたイノベーションはほとんど確実に失敗する。 (ピーター・F・ドラッカーのことば)●今日のインスピレーションワード(キーワード、コンセプト、キャッチフレーズ…)・・・『サツマイモと日本人~忘れられた食の足跡』 (伊藤章治さんの著書名、PHP新書、2010)サツマイモは米やパンよりも安価で、栄養価が高い。しかも、痩せた土地でも容易に育つ。近年、アフリカでは収穫量が増え続け、いま、宇宙ステーションでの宇宙メニューのエースと目されている。サツマイモが琉球に伝わったのは江戸時代のはじめ、約四〇〇年前のこと。「救荒作物」として飢饉に苦しむ民衆を救い、日本の各地へ栽培が広まっていく。そのことは、各地にサツマイモにまつわる寺社が多数建てられていることでも示される。本書は、こうした各地にある芋物語の足跡を訪ね、町おこしの現場を取材して歩く。 訪問くださり、尊尊我無です。今日も明日もすてきな1日でありますように。───────────────────────────【ニューコンセプト&スローレボリューション】半農半X研究所 塩見 直紀(京都・綾部) 2010.12.10「X(エックス)」=天職、使命、ミッション、天命、天の仕事、志、夢、ライフワーク、テーマ、生きがい、役割・・・───────────────────────────塩見直紀ホームページ