2022年1月~12月 塩見直紀の10個まとめ
2021年3月末、綾部からつれあいの故郷・下関に転居し、もうすぐ2年。なんとか暮らしています。今年2022年は『青年帰農~若者たちの新しい生きかた』(現代農業増刊、農文協、2002)での半農半Xデビューから20年という記念の年でした。2023年は『半農半Xという生き方』(ソニー・マガジンズ、2003)から20年となります。2023年も「6(継続)・3(中期的な新たな試み)・1(奇想天外な新領域)」で挑んでみたいと思います。2022年1月~12月 塩見直紀の10個まとめ●半農半X関係①ベトナムで半農半X本ベトナムで『半農半Xという生き方【決定版】』の翻訳本が1月、出版されました。見本を1冊、綾部市立図書館に寄贈しています。②集中講義「半農半X論」福知山公立大学(地域経営学部地域経営学科)の夏期集中講義で「半農半X論」について、4日間(90分×15コマ)で話す機会をいただきました。話すほうの集中講義を初体験!半農半Xの「切り口の多様性」をあらためて感じた次第です。③半農半アート&アートと毒九州大学大学院芸術工学研究院附属社会包摂デザイン・イニシアティブ主催の「半農半アート」フォーラムに2月登壇。「農とアート」の探究のおもしろさを再発見。京都市立芸術大学博士課程の際に出会った「アートと毒と僕と」は今後も追いかけてみたいテーマです。●執筆関係④コンセプト集がもうすぐ出版です!「新概念創出力」ということばにひかれて30年。大小のオリジナルコンセプトを集めた『塩見直紀の京都発未来コンセプト88』(仮称)の原稿完成。京都新聞出版センターのサイトで予約受付中です。2023年2月頃の発売予定だと思います。京都新聞本社内で発刊プレイベントを6月、おこないました。お集まりくださったみなさま、ありがとうございます。⑤初のAtoZ本を書きました!10年ほど探究してきた古典的編集手法「AtoZ」を使った初めての「AtoZ本」を書きました。東京の出版社さんから2023年4~5月頃出版予定です。テーマは若い世代を意識したこれからの生き方の方向性です。以前からの願いである「Local AtoZのつくり方」に関する本は、とある出版社さんと構成を模索中!⑥天職観光本を書いています!秋から、新しいコンセプトの本(天職観光~天職のヒントを探す旅)を書き進めています。2023年の出版をめざします。新しい時代の旅の提案です。●Local AtoZ関係⑦Local AtoZの可能性、探索継続!宮城県南三陸町、若狭ソーシャルビジネスカレッジ、近畿地区神職研修、福岡県香春町、北九州市などで、Local AtoZワークショップ、AtoZ作品完成。近畿2府4県の神職研修でおこなった「(あらためて)神社とはAtoZ」など、新たな可能性を感じました。⑧漢字×AtoZ今年の11月より、4年間かけて、「漢字研究(漢字造語、漢字新概念創出)+中国語」にチャレンジすることに決めました。11月、東アジア地球村オンライントークイベント(日本、台湾、中国、韓国のみなさん対象/3言語通訳有)があり、「これからの方向性」について、AtoZ26個のキーワードを漢字で表現し、お話しました。参加されたみなさんからも、新鮮な漢字の鍵語(關鍵詞)をチャットで返してくれました。※オリンピックのように4年を1つのサイクルと考えて、何かを始めようという発想は、作家・池内紀さんの本『すごいトシヨリBOOK』(2017)からの刺激です。●新たな芽の1つとして⑨思いがけない副産物関門トンネルを通って、我が家から23キロほどの位置にある北九州市立大学地域共生教育センター勤務を3月末、卒業。思いがけない副産物(成果物)をつくることができました。新著「コンセプト集88」で紹介しています。北九大に感謝!●個人的なこと⑩綾部の家今年の春から綾部の拙宅(OMA=大本と元伊勢のあいだ)に、合気道を愛する20代の半農半Xな好青年が京都市内から移住し、住んでくれています。今年もたくさんのお出会いを、再会をありがとうございました。2023年もよろしくお願いいたします。以下、本と旅の観点からのまとめ。●出会ってよかった本2022年もいろいろ拝読させていただきました。再読するであろう本を数冊あげます。・土屋恵一郎『世阿弥の言葉~心の糧、創造の糧』 (岩波現代文庫、2013)※世阿弥の造語力(離見の見など)には以前よりひかれてきました。・加藤 徹『漢文力』(中公文庫、2007)※中国語・漢字(造語)研究の一環です。著者曰く「漢文力」とは、漢文を読み、そこに展開されている古人の思索を追体験。歴史や宇宙など、より大きな時空のなかに自分を位置づけ、明日を生き抜くための設計図を描く力。・桑木野幸司『ルネサンス~情報革命の時代』(ちくま新書、2022)※古典的編集手法AtoZ、アルファベット、アルファベット順、情報爆発と知の編集の観点から。赤瀬川原平『千利休 無言の前衛』(岩波新書、1990)※アート系の本もたくさん読みましたが、とてもひかれる本でした。日々読んでいる本はnoteで紹介しています。●天職観光的に訪れてよかったところ・宮本常一記念館(山口県周防大島)・頼山陽史跡記念館(広島市内)※「日本外史」の初稿は20代の後半に書き終えていて、驚きでした。●現在の悩み 笑・五十肩(2021年、人生で初めて右肩が。2022年は左肩中心に両肩・・・)少し早いですが、みなさま、よいお年をお迎えください。フェイスブックでは12月に撮った錦帯橋(山口県岩国市)のエックスフォトを載せています。壁を作る時代に、「橋を架ける」の精神で新しい年もいきましょう。2022年12月26日 塩見直紀拝