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ボディワーク旅日記

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2009.01.21
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カテゴリ:ボディワーク
トラウマ・ワークショップ最終日です。

ソマティクス・エクスペリエンスでは、小さなトラウマの解消をディスチャージと呼びます。

トラウマというと比較的大きな感情の解放を意味する「カタルシス」が思い浮かびますが、ディスチャージがカタルシスと異なるのは、それが、その人自身がコントロールできる範囲内で穏やかに起こる反応であることと、そのため、再トラウマの危険がきわめて少ないことです。

かつてアメリカでは、ロルフィングでも大きな感情の解放が積極的に行われていた時期がありました。反応が激しいのでその場での満足感や、なにかが起こったという感じは得られるのですが、その後の経過を観察してみると、肝心の症状はほとんど改善していないか、かえって悪化していることがほとんどでした。

不安や緊張、恐怖感など、トラウマの症状は、自律神経の過度な緊張から生じてきます。この緊張を解消し、自律神経を穏やかなレベルに引き戻すことが治癒につながりますが、カタルシスでは、緊張のレベルが下がるどころかかえって上がっていってしまう、というのがピーター・ラビン博士の考え方です。

まずリソースの鍋をしっかりつくりあげ、そのなかにおさまる分量だけのトラウマを少しずつ調理していくことで、自律神経にためこまれた緊張を徐々に解消していくのがディスチャージです。

まだるっこしいようですが、だからこそきわめて安全で、本当の意味で私たちの心身をしなやかに強くしていってくれるワークだと感じました。

博士の著書『心と身体をつなぐトラウマ・セミナー』では、子どもが転んだときや怖い思いをしたときなど、小さなトラウマを受けたときの対処法も紹介されています。子どものプロセスにじっくりつきあい、神経の緊張をディスチャージする時間を与えてあげることがなにより大切とのことです。読んでいるだけで、自分の子どものころのトラウマまで癒されるような気がします。お子さんをお持ちの方には大おすすめです。





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Last updated  2009.01.28 23:37:22
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