テーマ:詩(901)
カテゴリ:人間は考える葦である
1歳の子どもと絵本を見ていると、動物がよく登場する。
ぞう、キリン、ライオン、ネコ、イヌ、ウサギ、カエル、ブタ…… 自分の子どもはどの動物が好きになるだろう。 女の子だから、ウサギかな。 ネコやイヌかも知れないな。 だけど不思議なのは、 ヘビが出てこないこと。 ヘビだって可愛いし、動物なのにな。 テントウムシやカタツムリだって、たくさん出てくるのに、 ヘビの姿がない。。。 蛇 虫に近いと見られるのか、 忌み嫌われる象徴でもありうる。 卑怯や狡猾であるとか、背徳であるとか、 しつこく、危険で、毒を隠し持つ存在…… 洋の東西を問わず、特に女性から敬遠される…… だが私は憧れる。 彼自身は、そんなイメージを植え付けられているとは、知る由もなかろう。 従ってその生き方を正すそぶりもなく、 自然界に生きるヘビと、人間界に生きるヘビは、また別の生物であろう。 だから私は憧れる。 時には巨獣をも倒し、 時には生まれる前の生を眼前で貪り、 闇から闇へ、 小さな穴を這いずりまわって、 ひと時の安堵さえも与えぬ…… 私は憧れる。 私は憧れながらもヘビになれない質であるからこそ、憧れる。 そして、彼を軽蔑する。 彼は正義の刀で人を切ることもなく、 聡明で、無用な殺生を行うこともなく、 臨機応変にいたるところに偏在し、 弱者でありながら、王を討つ武器を持つ。 そして粘り強く一意専心にことを成し遂げる。 だが、それ以上に、悪であると定義づけられた存在…… 彼を軽蔑する……自分の優位を確認するがために…… だが私だって、王が自分に牙を向けたなら、 討ちたい…… (推敲なし) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.01 23:56:52
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