空想旅行案内人-ジャン・ミッシェル・フォロン-
今回見に行った展覧会は「空想旅行案内人-ジャン・ミッシェル・フォロン-」。東京駅・丸の内駅舎内にある東京ステーションギャラリーで開催されていた企画展で20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとり、ジャン=ミッシェル・フォロン(Jean-Michel Folon, 1934-2005)の大回顧展。東京駅の丸の内駅舎は2階・3階を利用してホテルとギャラリーを作ってるがギャラリーは創建当時の東京駅の遺構を見ることができ、作品を見ながら東京駅の構造も見られるのは楽しいフォロンの絵はシンプルかつ淡い色使いが特徴だが、彫刻もシンプルな構造。鳥がミサイルに見えてる絵など戦争・環境問題に対する皮肉はシンプルながら鋭い。世界人権宣言のための挿絵も鋭い切り口で書いてるが時々条文と意味があってないと思われる箇所が。写真はありのままを撮ってるようで意味深と思う箇所も映画・展覧会のポスターは超シンプル。主人公が旅に出てる姿は淡い色調と相まって幻想的で自分が空想の世界を旅してる錯覚を覚える箇所も。フォロン展鑑賞後は、東京駅の復元工事のこと、新札の印刷技術の解説を見てました来年4月に大阪・あべのハルカス美術館に来る予定とのこと。