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August 22, 2009

坂東玉三郎特別舞踊公演会で玉三郎ワールドを堪能

(6)

テーマ：休日の過ごし方(2520)

カテゴリ：日々つれづれ

先日　坂東玉三郎特別舞踊公演の観覧に行ってきました。

玉三郎さんのファンのかたが急用で行けなくなり、チケットを反古にするのは忍びない。

ということで、急遽、わたしくしめが代わりに行くことになったわけです。

今回は　「雪」　「葵の上」　「鐘ケ岬」　の舞踊三題が上演されました。

この三作品はいずれも地唄の代表的な名曲だそうです。

と言われても、私などは　「地唄」って何？…となるわけですが…

　「地唄」　というのは、江戸時代に京・大阪で流行した三味線歌曲で、

舞踊の伴奏音楽にも使われます。

☆　「雪」　は実在の芸妓をモデルにした作品。
　
　玉三郎さんのバランスのとれた優美な姿態、美しい面立ちに観客はうっとり。

　３色のグラデーショが美しい半透明の番傘が白い衣装に映え、たま様の優雅な舞姿を通して、沁みいるような切ない情感が伝わってきます。

☆　「葵の上」　は能の　『葵上』　を地唄に移し変えた作品。

題材は　「源氏物語」　の一説で、光源氏の愛人の一人、六条御息所の生霊の話。

光源氏の正妻、葵の上に対する恨みを晴らそうと、夜ごと葵の上の寝所に怨霊となって出現する…という暗～～い話。

知識不足の私には、少し難しい作品でした。

☆　「鐘ケ岬」　「安珍・清姫伝説」　をもとにした玉三郎独自の幻想世界。

ハラハラと桜の花弁がまい散る明るい舞台で、うら若い高貴な女性の亡霊が、回想のなかの恋に遊ぶ。

玉三郎さんの舞う清姫は、とっても可憐で、可愛いくもあり、また優雅で美しい。

さまざまな演出を試みつつ、上演を重ねてこられたもので、代表的な当り役の一つと言われているのも宜なるかな！でした。