スペインの首都マドリードといえば、フラメンコと闘牛で有名ですが、この都が歴史に登場したのは、9世紀のことでした。
それまでは単なる寒村だったのが、イスラム教徒がイベリア半島を征服し、現在王宮がある場所まで前進基地を築きました。
この基地がある村が、アラビア語でマジリッド(森林)と呼ばれ、それがマヘリット(基地)になり、マドリードと呼ばれるようになったのでした。
キリスト教徒軍の国土回復運動が盛んな頃、カスティーリャ王がその砦を占領して以来、カスティーリャの中心地として発展しました。
1561年には、ハプスブルグ家が宮廷をトレドからマドリードへ遷都して、スペインの首都になりました。
スペイン第二の都市バルセロナは、マドリードよりづっと早く、紀元前6世紀には歴史の舞台へ登場しました。
この街は、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが造ったといわれ、その地名は、紀元前236年にこの地をイベリア半島の拠点として選んだカルタゴの将軍、ハミルカム・バスカス(ハンニバルの父)の名前に由来しています。