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カテゴリ:商売繁盛の視点
この世の中はごく一部を除いて基本、自由競争社会にあります。例えば宝くじなどは誰でもが発行できるというものではありません。公営ギャンブルもそうですね。タクシーなど運送業などは許認可制の業種も有りますが、おおむね大概の業種は自由競争です。そこで商いにみる競争をチェックしてみたい。 コンビニエンス業界を比較してしてみたい。 セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートがビッグ3です。 2022年度の「コンビニエンスストア調査」によると、国内店舗売上高の1位はセブン-イレブン・ジャパン(店名セブンイレブン)で、これにファミリーマート(同ファミリーマート)、ローソン(同ローソンなど)、ミニストップ(同ミニストップ)、セコマ(セイコーマート)、山崎製パン(同デイリーヤマザキ)の順で続く。 セブン-イレブン・ジャパンはセブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の主力企業。23年2月期の営業総収入は8727億円で前の期比1.1%増、営業利益は2328億円で同4.4%増。この期から収益認識会計基準を適用しており、従来基準で計算した営業総収入は9011億円で同4.4%増、フランチャイズチェーン(FC)全店の売上高は5兆1487億円で同4.0%増、従来基準でのFC全店の売上高は5兆1642億円で同4.3%増。既存店の売上高は同3.6%増。2月末の国内店舗数は2万1402店、海外の店舗数は6万1880店。(2023/12/05調査) コンビニ業界の現状 コンビニ業界は2019年まで、右肩上がりに販売額を伸ばしていました。しかし2020年はコロナウイルスの流行の影響もあり、販売額は減少。2021年は少し上昇を見せたものの、2019年の水準には届いておりません。2022年も売上推移は上昇していますが、従来の戦略では今後のコンビニ業界の成長は見込めず、新たな戦略を試行錯誤して編み出している状態です。 コンビニは大手3社が売上高全体の9割 日本には様々な種類のコンビニがありますが、パッと名前が浮かぶのはセブンイレブン、ファミリーマート、そしてローソンの3社ではないでしょうか。実際コンビニ全体の売り上げの90%を、この大手3社が占めています。確かにこの3つのコンビニは、街で見かけることがとても多いですよね。コンビニはいわゆる寡占状態となっており、実質的にこの3社で顧客を分けるような状況になっています。 コンビニ業界は転換期を迎えている コンビニ業界はフランチャイズ方式により、本部の新規出店にかかる費用を削減することで店舗数を増やしていき、急成長してきました。しかし2019年に初めて、店舗数が対前年比で減少。2019年以降は新規店舗を急ピッチで増やしていく戦略は、人口の減少なども影響し、頭打ちになったと考えられます。 店舗数の拡大は難しくなってきたものの、2021年は販売額が緩やかに上昇していることから、既存店舗の売り上げを伸ばす戦略へと、転換していることが読み取れます。従来のフランチャイズ方式による成長から、既存顧客の売り上げを伸ばす方針への転換期といえるでしょう。 コンビニ業界は今後どうなる? コンビニ業界の国内の出店は頭打ちと見られ、従来の戦略では右肩上がりの成長は難しくなってきました。そのためコンビニ各社は海外進出や既存店舗の売り上げの拡大など、戦略を大きく転換しています。 新たな事業戦略が必要 新規出店による成長が見込めなくなり、なおかつ人口も減少しているため、顧客1人当たりの購買単価や頻度を上げていくこと、そしてこれまでコンビニを頻繁に利用していなかった層の獲得が必要です。 例えばローソンを中心に、コンビニ各社は健康をサポートする食品に力を入れています。従来はコンビニの商品と健康というイメージはあまり結びつかず、健康な食品を求める顧客のニーズにはこたえられていませんでした。この課題を解消して、健康に関心のある顧客を獲得することに力を入れています。 セブンイレブンでは「プライベートブランド」を開発して、他のコンビニとの差別化を図っています。「セブンプレミアムゴールド」はこれまでの「すぐに食べれる便利な食品」に、味にこだわるという付加価値をつけています。一流の料理人や、食の専門家が携わって商品の開発をしており、顧客がセブンイレブンに足を運ぶ理由を作っています。「セブンイレブンのあの商品を買いたい」と思ってもらえることが、とても重要です。 ファミリーマートでは「ファミペイ」という電子決済サービスを導入しました。ポイントやクーポンによって、顧客のロイヤリティを高めることが大きな狙いです。加えてファミリーマート以外でも、ファミペイを使えるお店を拡大しており、異なる業態のお店と提携し、新しいルートから顧客の獲得も視野に入れています。 コンビニ業界は数年前までは右肩上がりに成長しており、その要因はフランチャイズ方式による、店舗数の拡大にありました。しかしコロナウイルスの影響や人口の減少に伴い、店舗数を増やすことによる成長は、頭打ちとなっています。こうした状況で今後も成長を続けるために、コンビニ各社は様々な手段で、既存店舗の売り上げを伸ばすことに注力しています。今後のコンビニの戦略はさらに多様化し、顧客単価を上げる様々な施策に取り組んでいくでしょう。 売れ筋、売れる商品開発となると、専門店で人気売れ筋のパクリないしはオリジナル開発など、そこにしかない商品を売り出すことができるか。特化した売れ筋商品ともなると、外部専門能力の提携とか更なるチャレンジが必要かも。 だが、ドラッグストアやトライアルなどの激安店などが周辺に進出してきてコンビニ業界も うかうかしていられない状況があるかも。 最終的には、そこにしかない魅力ある美味しいものがあるかどうかと云うことでしょうね。デパートの有名駅弁販売会。各県の美味しいもの物産展などを集客装置としている。先日、三重県の物産展では赤福餅を目当てに1年ぶりにデパートに足を運んだ。魅力があるものが有れば人は足を運ぶわけです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ どのレトルトカレーが美味しいかとweb検索「レトカレーランキング」でヒットした第1位は「銀座カリー(明治)」中辛、早速ものは試しとこれを湯煎して乾麺150gを湯がいてカレーうどんにして食べてみました。これがなかなかいける味でした。 #銀座カリー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024/02/14 08:32:37 PM
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