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川端康成著「母の初恋」のテープライブラリーを聞いた。
題名だけ聞いて、母の思い出話を娘が語るのかなと思ったが、なんのなんの奥が深い。 佐山という演出家が若い頃に民子という女性と恋をし、婚約をする。しかし、その民子は違う男にそそのかされ佐山と添い遂げることはなかった。 民子の結婚相手の男は病に冒され死ぬが、一女雪子をもうけた。その次に結婚した男ともうまくいかずに離婚、民子は不遇の人生を送り、雪子を残して死んでしまう。 佐山は他の女性と結婚し、平凡な生活を送る。どうした因果かその残された雪子を佐山夫婦は引き取ることになる。その雪子から見た母民子の初恋なのだ。 そんなに長い話ではないが、映像が目に浮かぶ。引きつけられるドラマだ。是非、ご一読を。 原作は新潮文庫『愛する人達』(昭和26年刊)に掲載。 ↓映画化もされている。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD24154/comment.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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