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2006年05月21日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
職場に3年間、病気で休職している女性がいる。

休職期間が満了し、退職日が迫っている。

彼女に最後通告をする役を任かされた。

電話連絡をし、残念ながら退職手続きに入りたい旨を伝えた。

彼女は泣き出した。

「私はもうダメってことですね。」

社会から切り離されるようで、辛いのだろう。

泣いて、話にならなかった。



数日後、再度連絡した。留守番電話だった。

「お会いして話がしたい。」そう入れておいた。

翌日、彼女のお父さんから電話が来た。

「先日は娘が感情的になり、申し訳ない。無念だが、これ以上会社に迷惑を

 かけられない。 本人が会える状態ではないので、手続書類を郵送してほしい。」



彼女はココロの病気である。

3年たっても、まだその病気は去っていってくれない。

本人と父親の気持ちが痛いほどわかる。



「病気は必ず治る。あきらめないで、焦らないで、その時を待ってほしい。」

会うことができたら、そう言ってあげたかった。



病気をする前、僕の夢はこうだった。

仕事で成果を上げること。人に勝つこと。出世すること。多くの人を支配すること。

病気を経験して、僕の夢は変わった。

健康に感謝すること。家族との時間を大切にすること。力を抜いて生きること。



いちばん大切なものは何か。いつも見失わないでいきたいと思う。










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最終更新日  2006年05月21日 08時09分13秒
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