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職場に3年間、病気で休職している女性がいる。
休職期間が満了し、退職日が迫っている。 彼女に最後通告をする役を任かされた。 電話連絡をし、残念ながら退職手続きに入りたい旨を伝えた。 彼女は泣き出した。 「私はもうダメってことですね。」 社会から切り離されるようで、辛いのだろう。 泣いて、話にならなかった。 数日後、再度連絡した。留守番電話だった。 「お会いして話がしたい。」そう入れておいた。 翌日、彼女のお父さんから電話が来た。 「先日は娘が感情的になり、申し訳ない。無念だが、これ以上会社に迷惑を かけられない。 本人が会える状態ではないので、手続書類を郵送してほしい。」 彼女はココロの病気である。 3年たっても、まだその病気は去っていってくれない。 本人と父親の気持ちが痛いほどわかる。 「病気は必ず治る。あきらめないで、焦らないで、その時を待ってほしい。」 会うことができたら、そう言ってあげたかった。 病気をする前、僕の夢はこうだった。 仕事で成果を上げること。人に勝つこと。出世すること。多くの人を支配すること。 病気を経験して、僕の夢は変わった。 健康に感謝すること。家族との時間を大切にすること。力を抜いて生きること。 いちばん大切なものは何か。いつも見失わないでいきたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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