★☆詩音と更紗☆★

今日は自転車で少し遠出をしました。

ある交差点を使うのですが、全国ニュースでもとりあげられたという車優先で
とうとう横断歩道が全く無くなってしまったところです。

「歩行者・ベビーカー・自転車は地下にもぐれ」ということで、地下街ができ
ましたが、全体を見渡すことができないために、細い通路や出口がいくつも
あって、慣れない人たちが、案内図にかじりついている状況です。

地下に行くには階段・階段付きスロープ・エレベーターがあります。

階段はちょっと狭くて怖いのでパス^^;。
階段付きスロープが自転車用なのですが、これも車体をしっかり支えられる
力がないと、転んでしまいそうなので危ないので、これもパス。

するとエレベーターしかありません。

以前までは自転車のままエレベーターに乗っていましたが、他にも自転車で
乗り込んでこられる方が多いし、ベビーカーも入ると狭いエレベーターでは
かなり窮屈なので、自転車を近所の銀行の駐輪場に止めてから、体ひとつで
乗ることにしました。

ああ、なんだか、前置きが相当長いです・・・

で、今日は、エレベーター待ちで、横に自転車のおじさんが白いジャージで
並びました。

地下から上がってきた方にまず出て頂いて、私が小走りに箱の中に入って
[ 開 ]のボタンを押して「どうぞ」とおじさんに声をかけました。

「ありがとう」とおじさんは言いました。

すぐに地下について、また[ 開 ]のボタンを押して「どうぞ」と。

「えっ、あ、ありがとう♪」と、おじさんは出て行きました。
その後は、私はすすっとややこしい地下街を歩いて行きましたが、おじさんは
ちょっと迷っていたみたいです。

そして、次は地上に上がるポイントのエレベーター前に立って待っていると
私の後ろに自転車の方が来たのが、ガラスに映りました。

また、さっきと同じように、中の方にまず出て頂いて、私は箱の中に入って
[ 開 ]のボタンを押して「どうぞ」と声をかけました。

すると、さっき一緒だったおじさんでした。

地上に上がって、同様に、おじさんに先に出てもらい、おじさんが何か
立ち止まっている横を通り過ぎて、目的地に向かって歩き出したところ

「すみません」

と、後ろから声をかけられて、振り返ると、さっきのおじさんが

「これ、お口汚しにどうぞ」

と、キャンディを２個、手渡ししてくれました。違う方向だったのに
わざわざ追いかけてくれたみたいでした。

「じゃあ、ありがとうございます」

と、ありがたく頂きました。

私にしたら、当然のことをしただけなのに、おじさんにとっては、嬉しい
ことだったようです。

サングラスに黒いチューリップハットをかぶり、タオルマフラーをした
ダーいわく「怪しい人間」なのに、です。

ちょっと、私も嬉しくなった出来事でした。