テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4774)
カテゴリ:ママのこと♪
今日は真面目な日記を書きます。 日記を読んで下さってる方だけにでも、 この件に関して少し考えてほしいと思い、 日記に書きます。 マスコミの報道に、私はだまっていられません。 「去年の夏、奈良県大淀病院で妊婦が出産中に意識不明となり、 病院を『たらい回し』にされたあげく、死亡した。」と マスコミは報道しました。 テレビや新聞の報道を見て 「なんてひどい医者だ!」と思ってしまいました。 だけど、少し違うと思うんです。 この事件で産科の医師は逮捕され、 奈良県の産婦人科は次々と廃止・縮小されて、 産科医療は崩壊してしまい、 赤ちゃんを産める病院がなくなってしまい 妊婦が路頭に迷う結果となってしまいました。 今でもその状態なんですよ。 奈良県は… それに関与していた産科医師は一生懸命受け入れ先の病院を探し、 努力したにもかかわらず、逮捕です。 これじゃ産婦人科医なんてやってられません。 それに『たらい回し』という言葉をよく耳にしますが、 奈良県の産科の救急は せいぜい奈良医大と県立奈良病院の2箇所くらいです。 『たらい回し』にしたくても、しようがありません。 それ以外はどこかというと、 すべて大阪府を中心とした県外の病院です。 奈良県の医療事情は大阪府に限りなく頼っている最悪な状態です。 (このような自治体は奈良県だけではないと思います。) その後、奈良県知事を代表にこの事件の究明をするはずだったのが、 1年後の今、妊婦が救急車の中で死産した一件で、 まったく何にもなされていないことが浮き彫りになりました。 何をやっているんでしょう? 田舎に道路ばっかり作ってる場合じゃないですよ。 それじゃ、マスコミは一体何をしたのでしょうか。 残った遺族の方をテレビに出し、 国民全体の同情を買い、 医師や病院に対してバッシングし、 奈良県から産婦人科病院、産婦人科医を奪っただけです。 犠牲になってしまった妊婦さん、またご家族の方には、 大変つらい、いたたまれない結果となってしまいましたが、 これから奈良県で赤ちゃんを産もうとしている妊婦さんまでが この報道のせいで、今、犠牲になってしまっている状態です。 人々の反感を買うのは医師や病院ではなく、 周産期医療体制の構築の義務を怠った県、 おいては国だと思うのです。 この裁判、訴える相手が県や国であれば、 私も賛同できたのに、どうして医師なのでしょうか。 いくら病院や医師をたたいても、 原告側が裁判に勝ったとしても、負けたとしても、 奈良県の医療、しいては日本全体の医療は まったく良くならないと思うのです。 マスコミの方にはもう一歩踏み込んだ報道を、 そして崩壊してしまった奈良県(日本)の医療体制について 前向きな向上心のある報道してもらいたいと心から思います。 それから1年後の先月。 妊婦が事故にあった救急車の中で死産してしまいました。 皆さん、「あぁ!また奈良か…」とお思いでしょう。 そうです。 なるべくして起こってしまったんです。 県は一年前の事件から何にもしていないわけだし、 産科はないし、産婦人科医は慢性的に不足状態、 今ある産科はてんやわんや状態! これによって、今度は奈良医大を中心に 受け入れできなかった病院がバッシングにあっています。 産科の医師は安い給料で休みもなく必死で働き、 (大学の勤務医の給料ってびっくりするでしょうが安いんです) 受け入れなかったからとバッシングされます。 医師は本当に大変な立場に置かれていると思います。 ベッドが空いてても、医師の手があいてなければ 受け入れたくても受け入れられません。 マスコミは今以上、 奈良から産科医を奪うつもりなのでしょうか。 それにかかりつけ医のない、 何の情報もない妊婦を受け入れるリスクもあります。 今回の件に関しては、 死産した妊婦の方や家族の方が声をあげているわけでもないのに マスコミが取り上げているのです。 被害者は死んでしまった赤ちゃんだと思うのです。 夜中の2時にスーパーに買い物に行き、 7ヶ月にもなるのに一度も診察に行っておらず かかりつけ医のいなかった妊婦。 救急車が通る時は道路の端に止まらないといけないのに、 救急車に突っ込んだ車。 周産期医療にまったく取り組んでいなかった県。 切り口はいくらでもあるはずなのに どうして病院だけが悪の代表みたいに報道されるのでしょう。 今回の2件の報道を目の当たりにし、 マスコミがこんなに偏った報道をしていると知り、 悲しくなりました。 なぜ、どの番組もコメンテーターが誰一人として、 医療体制を整えない県や国が悪い、かかりつけのない妊婦も、 救急車にぶつかった車も悪いと言わないのでしょう。 不思議でなりません。 私が知るニュースはテレビや新聞を通してのものがほとんどです。 その情報が、こんなにも偏ってしまっていたら 何を信用していいのか、本当に分からなくなってしまいます。 大淀病院の妊婦さんが亡くなってしまった時、 私は次男を妊娠中でした。 テレビのニュースを見て、 残された遺族の方や笑顔の赤ちゃんを見て 胸が締め付けられる思いがし、泣きました。 同時に、自分が安心して子供が生めるのか、 漠然とした不安を抱える結果となってしまいました。 このような不安を抱えてる妊婦の方、 これから子供が欲しいと思っている方が たくさんおられると思います。 少子化の日本、 どこかで声をあげなければ、何も改善されません。 だけど、声をあげる方法も分かりません。 少しだけでもと思い、こうしてブログに書きました。 私が知っていること、思うことをすべて書きました。 事実と違っていたら、迷わず教えて下さい。 これを読んで、皆さんの意見を聞けたら 少しでも考える機会を持ってもらえたら すごくうれしいです。 最後に。。。 亡くなられた妊婦の方、生きることのできなかった赤ちゃん、 心よりご冥福をお祈り致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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