カテゴリ:ママの仕事
私、病院でリハビリの仕事をしています。 主に脳梗塞や脳出血など 脳血管障害の患者さんのリハビリをします。 脳血管障害といっても その後遺症はマヒだけではなく、 言葉に障害が出たり、 食べ物がのどを通らなくなったり、 高次脳機能障害といって 事物をうまく認識できなくなったり、 今まで無意識にしていたことができなくなってしまったり。。 患者さん自身も家族も発症したその日から 今までとはまったく違う生活を送ることになります。 その中には、困惑や悲しみ、絶望感、 私たち、リハスタッフでさえも 想像もできないほどの葛藤が あることと思います。 今日は、そんな患者さんの話を。。 「何でもいいので何か文章を書いて下さい。」と リハビリ中に、紙とえんぴつを渡しました。 右片マヒの男性の患者さんは 左手で何度も消しゴムで消しながら ゆっくりと次の文章を書かれました。 「病気になってから100日。 僕の人生の中で最悪の日々であり、 最高の日々でもあった。」とにっこり。 …この過酷な毎日が最高の日? 自分で病室のカーテンを閉めようとして 転倒してしまったり、 トイレに失敗したり、 ムセながらも口から食べる練習をしたり、 たまらずに涙してしまうことも。。 そんな時、いつも隣で励ましながら がんばっていたのが奥さん。 「この病気したからこそ、 夫婦のきずなを再確認することができたわ。 これからも大事にしたい。」と、にっこりする患者さん。 『最高の日』とは、こういうことだったんだ。 患者さんから教わること、 たくさんあります。 時には、生死に関わる家族の選択を受け入れられず 動揺してしまうことも。。 ともすれば、自分の価値観を 患者さんにあてはめてしまおうとしてしまう。 だけど、どういう選択・行為にしても よく考えると根底には愛を感じることが多い。 今日はその中から温かい話を1つだけ。 明日からもがんばるぞ! p(・∩・)q お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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