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お久しぶりの日記です。
富山駅前にある富山YMCAで「発達障害と生きています」というタイトルで講演会があった。 お話をしたのは当事者である南雲明彦さん24歳。 「ディスレクシア」という学習障害の一種とのこと。 こどものころから黒板や教科書の文字がにじんで見える。上の写真のような状態。 あと、ノートに書こうとしたら文字の大きさがそろわなかったり、音読すると何度もつかえる。 だけどごく普通におしゃべりできるので見た目では全然障害を持っているように見えない。というかむしろイケメン。 なのでなおさら苦労が多かった。 板書を写そうにも間に合わないので先生に「消すの早いです」と言うと「お前が書くのが遅いんだ!」と言われたり。「お前は怠けている。努力が足りないんだ!」と叱られたり。 バイトをしててもメモが取れないのでケータイでピコピコ打ち込んでたら「仕事中に何してんだ!」と。 メモが取れないんですとは言えなかったそうだ。 実をいうとおれ自身も「言語障害」を持っている。 小学生のころ「か」や「さ」が言えず「きゃ」「しゃ」となってしまってた。あと「き」と「ち」の言い分けがいまだにできない。 国語の時間の何時間かおれだけ学校内にある「ことばの教室」に行って発音練習をしていた。 子供のころはそれでイヤな思いをしたことが多々あるから南雲さんの気持ちはよく分かる。 だってやろうと思ってもできないんだから。 南雲さんがディスレクシアを知ったのは自分を変えようとNPOのボランティアを始めた時。 そのボランティアは学習障害の子を支援するNPO。 (http://www.npo-edge.jp/) このときにああ、自分と同じ人がいるんだと知った。 「学習障害」という言葉を知れば第三者も「こういう人なんだな」と認識できる。知らなかったら「ダメな人、おかしな人」となってしまう。 文部科学省の調査では「学習面で著しい困難を示す者」が4.5%だそうだ。意外と多い。 「なんでできないんだ!」ではなく「どうしたらできるかな?」という「受容の心」で接することが大事。 これは別段、障害のあるなしにかかわらず、子育て、新人教育にもいえると思う。 南雲さんとほか発達障害を持っておられる方の共著の「発達障害と生きています」が即売されたので買ってサインしてもらった。 これを読んでからおれの場合、職場の施設の利用者に「コラッ!」と叱れなくなりました。 できないのにはなにか「理由」があるはず。 それを見つけていかないと。 できない人を見るとイラッとすることあるかもしれないけど「受容の心」で接すればこの世の中もギスギスしなくなるのかも。と思ったよ。 なのでおれができない時があっても怒らないで下さい・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月09日 23時45分55秒
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