(Just like) Starting Over / John Lennon
Happy Xmas お待たせしました。ジョンレノンスーパーライヴ ドリームパワー 後半のレポートです。(前半はこちら)だいぶ記憶が薄れてるので、微妙に違っているかも…まあ、雰囲気で流して下さい。フィナーレの写真を最後にリンクしてます。行ったつもりでお楽しみ下さいね。サイトがちょっと重いので、お茶でも飲みながら待っててちょもじゃもじゃ頭の 斉藤和義 さん登場。街ですれ違っても気付かない風貌だが、去年、このライブで初めて歌を聴いて以来、気になる存在。ポンキッキーズの 歩いて帰ろう や、オンエア中のアリナミンのCMソングもいい。武道館を満杯にする彼は全国ツアーの最中だが、この命日だけはスケジュールを空けてあるようだ。和訳の Across The Universe に、ジョンがRolling Stonesに提供した I Wanna Be Your ManMちゃん、笑いながら「何?あのおぢさん…」とアリーナ席前方を指差す。そこには、踊り狂うスーツ姿の中年男子。背格好が、以前「英語でしゃべらナイト」に出ていたビーオタの 局アナに劇似。以後、この陽気なダンシング男子もチェックポイントとなる。私の左隣は男女のペア。女子はノリノリ、男子は仏像。せっかく来たんだから楽しめばぁ~ショーン ビデオで登場。いつの間にか生え際が父親そっくりになり、時の流れを感じる。父への想いを歌った Listen のギター弾き語り。あの日、窓の外から夜通し聞こえていたGive Peace a Chance が今も耳に残ると言う。母は抜け殻のようになり、ずっと床に伏したままで、5歳の彼には声がかけられなかったそうだ。来年は参加予定。みんな待ってるよ。きみのパパも毎年来てるからね。続いて、ジョンの一番の魅力は「人間力」だと語る トータス松本 、関西弁で明るく登場。涙の乗車券(Ticket To Ride) に、Stand By Me ジョンのカヴァー選曲のセンスを褒める。宮崎あおい ちゃんが再び現れると空気が澄み切ったよう。Imagine(和訳) を朗読。ヨーコはジョンを風のような人だと言う。彼の好んだ「タオ(道)」~老子の世界が、この詞にはあふれている。きっとジョンの思いは、千の風となり、世界中を吹き渡っているのだろう。去年のクラウス・フォアマン氏の言葉を借りれば「ジョンハココニイマス。」 常連の 奥田民生 さんは ノルウェーの森(Nowegian Wood‘This Bird Has Flown') に続き、Char と Come Together 踊る男子、「One and one and one is three」に合わせ、両手を挙げ、右手の人差し指で「1」、左手で「1」、オバQのように頭上で指3本 Char は奇しくもトータスと同じ選曲。ギターをペパーミントグリーンのリッケンバッカーに持ち替えて 涙の乗車券。 ヘビメタ風なアレンジだ。昔と変わらぬスリムな姿にギンギンのギターソロが、超イケてる。男子、エアギターを熱演。 最後は、去年のライブでも、気絶するほど悩ましく、心奪われた紫のバラの人、吉井和哉 さま ステージは一年ぶりという彼は奥田・Char組の演奏に見とれていたようで、MCはボロボロ。温かい笑いと吉井コールが起こる。 噂通り、ブラックジャックそっくりの髪型。胸のリボンこそないが、天才医師を意識したかのような黒の上下が長い手足に似合い、ピノ子感激。アッチョンプリケ。 今年もラベンダー色の灯りの下で歌うは、スローな Help!「楽屋でジョンを聴きながら、何回生まれ変わっても、ジョンに会えると思った。」4年前のドリームパワーデビューで歌ったという God ジョンへの深い想いが伝わる選曲だ。出演者は皆、ジョンの魂を、理屈(頭)ではなく、ハート(心)で感じ、共鳴している人ばかりだ。勲章を突き返し、ショーンの誕生後の5年間、音楽活動を休み、家庭にこもったジョン。己の内面と向き合い、弱い部分や醜い部分も歌にさらけ出してきた人だからこそ、皆、惹き付けられるのだろう。参加者のオリジナルソングにも、ジョンの息遣いを感じることが多いが、幼い頃父と別れた吉井さんの放つ強烈なジョンパワーには、今年も圧倒された。全員集合の前に、隣の仏像は、ノリノリ姉さんと早くもお帰り。♪私達これから~いい所~なのに、スルーするー?男前で頼もしい夏木マリさん、お馴染み ONOCHORD(オノコード)の説明。このペンライトは、モールス信号にヒントを得たヨーコのアイデア。人と人、人と空、人と宇宙を結ぶ交信ツールだとか。夏に観た 崖の上のポニョ で、主人公の男の子が、父の乗務する船と、ベランダ越しに信号を交わし合うシーンに、オノコードを思った。出演者の殆どが、ジョンのメッセージを書いたTシャツに着替えている。さっきまで後光が差していたあおいちゃんも、歌姫・絢香ちゃんもTシャツ姿で、すっかり周囲に溶け込んでいる。客席とステージ、アリーナと上の席で、「I Love You」の交信。暗い会場が冬の星座のようにキラキラと瞬き、とても綺麗だ。ヨーコ、懐中電灯を手に登場。さすがジョンのパートナー、愛も特大だ。「世界中、暗いことばかりだから、せめてここにいる私達だけでも明るくしましょう。世界を明るく。IMAGINE PEACE!」会場が一体となってHappy Xmas (War Is Over) ~ Power To The People ~Give Peace A Chance を歌う。ヨーコ、出演者の一人一人と笑顔のハグ。ベルが出てきた。ビストロスマップのオーダーで中居君が鳴らす鐘みたいだが、風格を感じる。聞き慣れた音色…それは Double Fantasy 一曲目 Starting Over のイントロで使われたWishing Bellだった。再出発の祈りをこめた希望の音が、皮肉にも弔いの鐘になってしまった。思い出を明るく語り始めたヨーコは、やがて絶句し、嗚咽。世界中からどんなにバッシングを受けても、屈することなく、まっすぐなまなざしで立っていた、あの気丈なヨーコが…。その無念さや辛さを思うと、私は涙を禁じ得なかった。事件の数日後、世界中の大新聞に平和を祈るメッセージを載せる一方、ジョンのいなくなったベッドで泣き暮らしていた彼女。肩を抱くCharも帽子の陰で涙。スクリーンにアップになった吉井さんの頬にも光るものがあった。「ジョンは毎日"I love you"と言ってくれたけど、私は(根は日本人で)シャイだから、あまり返さなかった。もっとたくさん言ってあげれば良かった。(没後発表されたMilk and Honey 収録の)"Let Me Count The Ways"を作った時、ジョンはとても喜んでくれ、(アンサーソングの)"Grow Old With Me"ができた。みんな、好きな人にちゃんと"I love you”と言ってね。その言葉は世界に響き渡るから。」全員で Imagine を歌う。今年のライブでは、ヨーコの意外な一面に触れた思いだ。人前では気を張って弱音を吐かなくても、本当はしんどくて辛い。鉄の女などではなく、芯の通った後輩達に慕われる、器の大きな優しい人だ。 次期大統領にオバマ氏が選出された時、ジョンが生きていたら、どんなに喜び、抱きしめてくれただろうと思うと涙が止まらなかったという。ヨーコ、お疲れさま、そしてありがとう。またたくさんの笑顔が増えるよ。Thank you,thank you,thank you 放送予定 12/29(月) 21:00~23:00 JCNケーブルテレビ 1/ 4 (日) 12:00~14:00 〃 1/ 2 (金) 15:00~16:55 BSテレビ朝日 再出発 比翼の鳥 連理の枝 グラミー賞 フィナーレ 雛鳥