THIS IS IT ・ Man In The Mirror / Michael Jackson
ブログを続けていて良かったことのひとつは、気持ちの通じ合う仲間ができたことだ。「類は友を呼ぶ」と言うが、同じような価値観や趣味や感性を持つ仲間達と語り合える喜びは大きい。コメント欄ないけど。タモさんじゃないが、コメントやトラックバック経由で友達の友達が友達になれることも経験してきた。バーチャル空間といえど、書き手は生身の人間。実生活でいろいろな荷物を抱えながら、息抜きにパソコンに向かう人が多い。私もその一人なので、選曲は自然と癒し系や心に残る曲、元気が出る曲が中心となる。わざわざ苦手な音曲を聴き、趣味に合わない映像を見るこたぁない。つまるところ、愛と平和に行き着くんだなあ。 by あいだみつこ 心優しきブログ仲間の MINAGIさん や らっくび~さん お薦めの映画を観てきた。ロンドン公演に向け、準備万端。記者会見で笑顔で「See you in July」という言葉を遺したまま急逝した マイケル・ジャクソン の THIS IS IT 音楽やダンス、バックスクリーンに流れる映像…どの一瞬にも彼の思いが詰まっている。最高のステージを届け、観客に楽しんでもらえるようにと、ストイックなまでにこだわりを見せる。ファンが聴きたいであろう曲を選び、聞き慣れた音のイメージを壊さないよう、誠実に音と向き合う。懐メロ番組などで、持ち歌のヒット曲のキーを下げたり、アレンジやリズムを派手に変え、落ちた歌唱力をごまかす歌手にがっかりすることがある。往年のファンに対する裏切り行為ではないかと思うが、マイケルは違う。あのステージが実現していたら、どんなに聴衆は喜んだことだろう。かえすがえすも残念でたまらない。本番に備え、喉をいたわるため、声を極力抑えてはいたが、内側から溢れ出る思いはハンパではない。彼は天才であり、常にファンの立場で考える最高のエンターテナーだった。青い照明を落としたステージは熱く燃え、アリーナ席に立つスタッフからも歓声が上がる。あとは公演の日を待つだけだったのに、主役はもういない。永遠に時が止まった。私は思わず「もったいない…」とつぶやいた。ファイナルカーテンコールに向け、どれだけたくさんの人達と共に心血を注いできたかを知り、愕然とした。世界中からオーディションにやって来たダンサーは、子供の頃からマイケルに夢中で、踊り続けてきた若者達だ。部屋の壁にはポスターが貼ってあるかもしれない。選ばれた者は涙し、「This is it」と語る。しんどい世の中だからこそ、「it」に救われ、「it」を励みに生きてゆけるのだ。冒頭シーンで語るダンサーにとっては、それがマイケルであり、彼のバックで踊ることだった。マイケルのスタッフは、彼のために一丸となって最高のステージを作り上げたいと燃えるプロの集団だが、その前に、一人一人が彼の大ファンでもある。とてつもない求心力に、なぜか、ユーミンのシャングリラ を思い出した。 現場でのマイケルは、とても謙虚で穏やかだった。思い描く音のニュアンスがミュージシャンにうまく伝わらなくても、声を荒げたりはせず、納得の行く音が出るまで、イメージを説明する。いつも周囲にねぎらいや感謝の言葉を絶やさない彼に、ステージ監督も、愛に満ちた丁寧で柔らかい言葉をかける。ミュージシャン、ダンサー、振り付け師、映像技術者、衣装係、ギタリスト(サンタナに見いだされた女子。めちゃめちゃいけてる)。スタッフは皆、彼を心から敬愛している。満席の会場が熱狂する図が頭に浮かぶ。エネルギーはエネルギーを、愛は愛を呼び、その輪は大きく広がっていく。きっと、とてつもなくパワフルで、愛と癒しに満ちた感動のステージが展開されたことだろう。本当に本当にもったいない。たかがリハーサル風景の映画でしょ、「Thriller」以降はどうも違和感が…、ゴシップまみれのマイケルの音楽なんて…と言う人にこそ、「THIS IS IT」をお薦めしたい。きっと目からウロコがぼろぼろ落ちることだろう。マイケルに興味がなくても、バックステージに興味がある方や、ポップス好き、ライブ好きにはたまらないだろう 6月に追悼記事をアップした翌日、ドリームパワー仲間のMちゃんから電話が来た。「ラベはどんな風に書くかな、と思って、ブログ読んだよ。やっぱり私たち(の世代)は“Thriller”じゃなくて“Ben”やジャクソン5だよね。」そんな世代のあなたにもお薦めしたい。途中、ジャクソン5時代の映像が流れ、思わず落涙 当時の観客は黒人ばかりだったんだよね。。。2週間の限定公開ということだったので、そこまでファンというわけではない私は見送っていたが、大好評につき期間延長となったと聞き、行ってみた。ノリノリになったり、しみじみと耳を傾けたりと、まるでライブを観ているような感覚を堪能した。おそらく青春を共にしたであろう人達のすすり泣きが、そこかしこから聞こえた。レディースデーのせいか、客層は 30~50代の女子がほとんど。なんとなく疲れそうだから元気な時に観ようと思っていたが、逆に、疲れた時や凹んだ時にこそ癒される映画だと感じた。リピーターも多いようだ。マイケル世代以上なら、夫婦50割引 も利用できるので、この週末にTHIS IS IT、いかがっすか~。(回し者ぢゃないよ)27日までの上映。(←ブックマークの「Movie Walker」からどうぞ) 予告編 1. Wanna Be Startin' Somethin' 2. Jam 3. They Don't Care About Us 4. Human Nature 5. Smooth Criminal 6. The Way You Make Me Feel 7. Shake Your Body (Down To The Ground) 8. I Just Can't Stop Loving You 9. Thriller 10. Beat It 11. Black Or White 12. Earth Song 13. Billie Jean 14. Man In The Mirror 15. This Is It (新曲) 16. This Is It (オーケストラヴァージョン)映画のサントラ盤は、幻のロンドン公演のセットリスト通りに収録されているそうだ。エンディングロールに子供達の名前があり、Man In The Mirrorが流れた。追悼式で、けなげなスピーチをした長女パリスちゃんの姿を思い出し、またもウルウル。いかん。場内が明るくなった これから行かれる涙腺の弱い皆様、ハンカチとマスクのご用意をお忘れなく。風になったマイケルに改めて合掌。R.I.P.Michael, we miss you. Thank you for the music and love. God bless you 追悼日記 Captain EO その2 踊る? ネタバレだが、「Thriller」リメーク版のワンシーンは、マイケルの愛したディズニーランドのホーンテッドマンション を彷彿とさせた。3D眼鏡で見ると飛び出すらしい。ディズニーランドで3Dといえば、まだEチケットがあった頃の キャプテンEO も面白かったなぁ。監督フランシス・コッポラ、制作・総指揮が、スピルバーグというゴージャスな顔合わせで、映画の雰囲気やキャラクターが「Star Wars」に似ていた。冒頭は「2001年宇宙の旅」みたいだった 昨日ボジョレーヌーボーが解禁されたらしい。ワイン好きな方は こちら