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カテゴリ:追悼
9・11(同時多発テロ事件)から6年が経ちました。
約3000人が犠牲になり、そのうち1100人は、身元がわからないままだそうです。 アメリカでは、翌2002年から、この日を「愛国者の日」と定め、テロで犠牲になった人々を偲んで半旗を掲げ、大惨事のおきたニューヨークのグラウンドゼロをはじめ、各地で追悼集会が開かれています。 今日は、追悼集会で読まれた詩に新井満さんが曲を付け、秋川雅史さんの歌で、クラシック初のミリオンセラーとなった「千の風になって」をご紹介します。 この日、NY在住の友人の安否を気遣う思いを歌にしたという、一青窈(ひとと よう)さんの「ハナミズキ」も併せてお聴き下さい。 歌 詞 千の風になって ハナミズキ 英 詞 「千の風になって」は、いかにして生まれたか? By 新井満 私のふるさとは新潟市です。この町で弁護士をしている川上耕君は、私のおさななじみです。 彼の家には奥さんの桂子さんと三人の子供たちがいて、とても明るく幸せな家族生活を営んで いました。 ところがある日、桂子さんはガンにかかり、あっというまになくなってしまいました。 後に残された川上君と子供たち三人のおどろきと悲しみは尋常ではありません。絶望のどん底に 蹴落とされたのも同然です。なぐさめの言葉を言う以外、私にできることはありませんでした。 しかし、そんなものが何の役に立つはずもありません。 桂子さんは、地域に足をつけた地道な社会貢献活動を行う人でもありました。 たくさんの仲間たち が協力して追悼文集を出すことになりました。 「千の風になって-川上桂子さんに寄せて-」という文集です。 文集の中で、ある人が「千の風」の翻訳詩を紹介していました。私は一読して心底から感動しました。 <よし、これを歌にしてみよう。そうすれば、川上君や子供たちや、あとに残された多くの仲間たち の心をほんの少しくらいはいやすことができるのではなかろうか……>そう思ったのです。 何ヶ月もかけて原詩となる英語詩をさがし出しました。それを翻訳して私流の日本語訳詩を作りました。 それに曲をつけて歌唱したのが、この度の「千の風になって」という歌です。 私家版のCDを数枚だけプレスし、そのうちの一枚を川上君のところに送りました。 CDは桂子さんを偲ぶ会で披露されました。集まった人々は一様に涙を禁じ得なかったそうです。 そして泣きながらこの歌を歌ってくれたのだそうです。 出典:写真詩集「千の風になって」「千の風になって ちひろの空」(講談社) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月17日 10時14分09秒
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