'70年代、田舎の中学生だった私は、音楽誌の存在も知らず、予備知識もないので、わけのわからないまま、売り場にあったレコードを闇雲に3枚お買い上げ。
ちなみに、初めてのシングルは、回るマイクで有名な 日本公演 で歌ったPaperback Writer、B面がRain¥500でした。いわゆるジャケ買いです。「ペーパーバック」なんて見たことも聞いたこともない代物で、辞書で単語の意味を調べても想像が付きませんでした。
3年後の修学旅行先は東京。銀座の福家書店で初めて見たPenguin Booksのコーナーに、「おお~これが噂の(って、私だけ?)ペーパーバックかあ・・・」と、感動し、記念にThe Little Prince(星の王子様) を買いました。
あとの2枚は Let it be/ You know my nameと、 Hey Jude/ Revolution でした。
初めて買ったアルバムは、アメリカ盤の Yesterday and Today (ブッチャー・カバーじゃない方)当時の中学生にLP代の¥2000は大きな出費だったので、友達同士でレコードの貸し借りをしました。次の軍資金に回すため、校内でこっそり売買している人もいました。振り返れば、いわばお宝ナンバーであるRarities(Past Masters) 収録曲からビートルズ道のスタートを切ったわけです
私の最初のお気に入りは、なぜか(失礼)リンゴだったけど、いろいろ聴くようになってからは、顔とメロディでポールへと移りました。ジョンはなんだか理屈っぽい感じがして、とっつきにくい印象だったな。
今では世界一有名になった曲 Imagine も、英語もわからず世間知らずだった身には、あまりピンとこなかったです。
ビートルズ映画の3本立てで見た「Let it be」のヨーコも不気味に思えたし・・・
あれから幾星霜・・・すっかり大人になった今は、ジョンの見ていた世界がだんだん理解できるようになったように思います。
来週のジョンの命日にはドリーム・パワーに行ってきます。
そんなビートルズ初心者だった私に、いろいろ教えてくれたのが、同級生のY君。(人はそれを「はつこひ」と呼ぶ)Sgt.PepperにRevolverにRubber SoulにAbbey RoadにMusic Lifeに、RCサクセション、当時は無名だったAliceのリーダー・谷村新司の深夜放送セイ!ヤングあと何があったっけ・・・とにかくいろいろ知っていて、彼の推薦するレコードを一枚ずつ揃えていきました。ほとんど知らない曲ばかりでしたが、聴きこんでいくと、アルバムごとにカラーの違いがわかるようになりました。それ以来、ビートルズや洋楽が大好きになり、楽しいミュージックライフを送ってきました。ここでブログを書いていられるのも、Y君のおかげです。
Thank you for the music. Have a wonderful life 5/17の日記
今日は2001年に58歳で亡くなったジョージの命日です。
初めて買ったシングルの中の一枚Ob-la-di,ob-la-daのB面で、ホワイトアルバム収録の While my guitar gently weeps を捧げます。
We love you, George
この曲にはアコースティックヴァージョンでもう一つの歌詞があります。
'96年に発売された「Anthology」に収録されていますが、その一節の
I'm sitting here, doing nothing but aging のフレーズが涙を誘います。
彼の追悼コンサートには、若き日のジョージに生き写しの息子・ダーニや、リンゴ、クラプトン、「Let it be」のルーフトップライブでキーボードを弾いた、故・ビリー・プレストン、ELOのジェフ・リン、トム・ペティ、ポールを始め、たくさんの友人達に加え、お笑い好きの彼らしく、モンティ・パイソンまで登場し、ふんわりと穏やかで温かい空気に包まれていて、その模様は涙なくしては見られません彼がいかに生前、友達を大事にしてきたかが伝わってきます。