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テーマ:今日のBGMは・・・?(676)
カテゴリ:CMソング
春爛漫となりました。
日本中の注目を浴びる、堂々の主役のも素敵ですが、脇を固める白いユキヤナギや黄色いレンギョウ、空に向かってまっすぐ咲くモクレン(マグノリア)も、 けっこういい味出してますよ。ついステージ中央にばかり目が行きがちですが、 みんな今が 今日は、そんな季節にぴったりな、auのCMソングをご紹介します。 私の大っっ好きな曲で、ルイ・アームストロングの What a wonderful world この素晴らしき世界です。CMでは女性が歌っていますが、オリジナルはこちらよん 1901年、ジャズ(雑音)の本場、アメリカ南部 ルイジアナ州 ニューオリンズ の 黒人スラム街に生を受けた彼は、おはようからおやすみまで暮らしを見つめるハッピーサウンドの中で育ちました。 この地域に生まれたデキシーランドジャズが陽気なのは、黒人たちが、葬儀の後、奴隷生活の辛い人生を終えた喜びを歌い、踊りながら家路につく時の音楽だったからだそうです。 でも、それが世界の ルイ君は、少年院のブラスバンドで、コルネットに出会います。娑婆に出てからは場数を踏んでめきめき腕を上げ、プロの楽団入り。22歳でメジャーデビュー。 トランペットだけでなく、歌も歌い、斬新で親しみやすい音楽と、明るく人間味溢れるキャラクターで人気を博し、上流社会 や 五つの銅貨などの映画にも出演しました。 11PM オープニングの 今はお姉さんと二人で童謡路線を走る由紀さおりさんの大先輩とも言えますね。 '64年5月9日には、2月1日以来、アメリカ・ビルボードのヒットチャート首位、4月4日にはトップ5すべてを独占という前人未踏の快進撃を続けていたビートルズを、 ハロードーリーのヒットで、あっさり抜き去りました。御年62歳のルイおじさんに悪気はなかっただろうし、よもや この What a wonderful world が生まれた'67年は、ベトナム戦争の真っ只中で、ビートルズが、インドの山奥で、先日亡くなったヨギ師の元、瞑想修行をしていた頃です。Sgt.PepperやMagical Mystery Tour、リカちゃん人形、森山直太朗さんの母・良子さんがデビューし、グループサウンズが台頭し始めた年です。 楽曲の素晴らしさから、今やスタンダードナンバーとなり、多くのミュージシャンがカバーしています。 生きる喜びに満ちあふれた歌詞と、ハスキーだけれど温かい彼の声に、いつ聞いても心が安らぎます。愛する気持ちさえあれば、どんな世の中でも素晴らしい世界になるという彼の考え方は、まさに、ジョンの歌ったImagineや Happy Christmas(War is over) ワールドそのもの。ベトナム戦争に反対だった彼は、出征する兵士を前に、この、愛と平和讃歌を歌ったそうです。 世界中に愛を届けようと精力的に音楽活動を続けましたが、長年の過労がたたり、心臓病を患います。トランペットは身体に負担だとドクターストップがかかったにも関わらず、ああ、世界のどこかにわたしを待ってる人がいる…と仕事を続け、心臓発作で倒れ、自宅療養中、息を引き取りました。享年70歳。 彼の葬儀はニューヨークで行われましたが、同じ日に、生まれ故郷のニューオリンズではメモリアルパレードが行われ、彼の死を悼む数万人の人が市役所前の広場に集まり、葬送ラッパに合わせて黙祷したそうです 生前、彼のバンドに入ったばかりの奏者がアドバイスを求めると、 Just play from your heart と答えたそうです。 ブルースの女王・淡谷のり子さんは津軽訛りで言いました。歌は心 楽器も心。映画のタイトルにもありますが、まさに Music from the heart 音楽は心ですね。 彼の素朴なダミ声が心に沁みるのは、同じ'67年のザ・タイガース 君だけに愛を の歌詞にあるように、彼の声が、温かいハートにタッチしたからではないかと思います。大理石でできた彼のお墓の上には、トランペットをかたどったオブジェが載っているそうです。 歌 詞 癒し系 映画版 人生バラ色 五つの音 Roll over Beatles ピンクレディの仕掛け人 現地集合 おまけ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月24日 14時16分38秒
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