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カテゴリ:しみじみ系
5月にしては肌寒い日が続いていますが、体調を崩してませんか?我が家では、連休に片付けそびれたストーブが、「どや!まだまだいけまっしゃろ~」とばかりにハッスルしています(やや死語?)
今日は小学校時代からの心の友・Kちゃんの誕生日です。前回の記事でバトンの「親友は?」の質問に、田舎の友人達の顔が浮かんできたのですが、 中でもKちゃんは、私の胸キュン時代、いつもそばにいてくれた大事な友達です。 小・中・高と、同じコーラス部で、放課後の音楽室でピアノを弾きながら歌ったり、 高校の帰り道に、たこ焼き屋に寄ったりしていました。 文学少女だった彼女は、5月生まれのせいか(?)精神年齢が高く、落ち着いていたので、保育園のような家でわさわさと暮らしていた私にとっては、ほっとできる存在でした。 一緒に汽車に乗ってビートルズ映画の3本立てを見に行ったり、彼女の家に泊まり、毎度お馴染み Y君 から買ったという、アメリカ盤の Meet The Beatles を聴きながら、やれ「ジョンの頭が大きい」だの「リンゴが小柄」だのと、他愛もない感想を述べたり、明星の歌本(ヤンソン)を見ながら流行歌を歌ったり、夜中までコックリさんをしてはしゃいだことなどを思い出します。 東京への 修学旅行 では、友人と三人で、生まれて初めてピザを食べました 18で故郷を離れた私達は、ベタベタ付き合うタイプではないせいか、十年以上前の同窓会で会ったきりです。年賀状に数行近況を書き添えるだけのお付き合いが細々と続いていますが、数年前に来た賀状の見慣れた文字に、私ははっとしました。 北村薫の"スキップ"を読みましたか?私達のことが書いてあります。 それは、その昔、幼稚園児の息子を見下ろすスイミングスクールの見学席で読んだ本でした 皆さんは、図書館で借り、気に入った本を買った経験はありませんか? 私にはこの本がそれにあたります。文庫になるのを待ち、何度も読み返していた愛読書だったので、「あ、Kちゃんとつながってる…」と、心の奥に、ぽっと灯がともったような思いでした 高校生の娘に薦めると、「面白かったけど、40代で読んだら、もっと複雑な気持ちになるんだろうな…大人になったら、また読んでみたい。」という感想でした。 私は親と子、両方の立場に行きつ戻りつしながら読んだけど、あの年頃だったらどう読んだかな 若い頃聴いた音楽を耳にすると、一瞬にしてその頃の気持ちに戻れるけど、 当時読んだ小説は、作品によっては、全く違った捉え方をしそうなので興味深いですね。今の私から見れば、太宰も三島も 年下の男の子 ぞなもし~ スキップは、'60年代のある日、17歳の女子高生が25年後にタイムトリップし、 いきなり、子持ちで42歳の国語教師になるお話です。面識のない夫や子供と暮らし、気持ちは高2のままなのに、高3の教壇に立たねばならない現実に直面し、若さの失われた自分の顔や身体に戸惑いながらも、前向きに生きる主人公がけなげです。 四半世紀をスキップしたBack to the future な世界なので時代考証的に読むのも面白いです。でも、人生の夏を通過した世代が読むからこそ、青春時代が懐かしくなるわけで、若い人が読んでも、あまり実感がないのでしょうね。 教員歴の長いKちゃんが、同じ国語教師の主人公に自分を重ね合わせたのは自然なこと。その友人で、ジョンのファンという設定のクラスメートは、どうも言動がミーハーっぽいし、真面目でひたむきな主人公は、毎朝、ミー子(仮名)の家まで迎えに行き、一緒に自転車通学。。。これはあの頃の私らぞなもし~と思わせるような設定で、クスッと笑ってしまいました。たぶん、全国に「これって、私~!!」と名乗りを上げる 読みながら、私は17歳の頃のあれこれを、脳内スクリーンでプレイバックしていました。今頃、田舎の山のつつじや、母校の藤棚がきれいだろうな。読む季節ごとに、思い描く風景は違いますが、彼女も、日常生活の中で、私とは違った時間に共通するシーンを再生し、微笑んでいたのかと思うと、ほっこりとした気分になりました。あのバトンの直後に誕生日というのも、実に素敵なタイミングでした 今日の1曲は、新御三家の一人で、Kちゃんがファンだった、 野口 五郎 さんの 私鉄沿線 です。岐阜県出身。 テレビの「ちびっこのど自慢」でワイルドワンズの 想い出の渚 を歌って優勝した時の映像は、よくテレビで放映されていました。ギター小僧で、特にサンタナのファンだったと記憶しています。芸名は、山の名前から。新御三家時代を知る女子なら、社会科の地図で「野口五郎岳」を探した人も多いでしょう。作曲者の佐藤寛さんは、ゴローのお兄さんです。 私は高校時代までは単線の国鉄沿線に住んでいたので、東京で初めて私鉄沿線に住んだ時は、ちょっと都会の人になった気分でした 駅の伝言板にぎっしり書いてあった文字に、いろいろな人達の待ち合わせを思い、楽しかったです。 セーラー服には無理があるけど、Kちゃんの国語の授業、受けてみたいです。 萩原朔太郎の詩を表情豊かに朗読していた、現国のT先生の姿が重なります。 お誕生日おめでとう 歌 詞 名曲です 甘い生活 オレンジの雨 Seventeen お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月11日 15時03分49秒
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