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テーマ:今も心に残っている歌(675)
カテゴリ:Billy Joel
先週、東京ドームに行ってきました。ビリー・ジョエル のライブ。2年ぶりの来日でしたが、前回は全国5ヶ所のドーム公演を行ったのに、今回は1夜限り、しかも平日の夜という、ファン泣かせなスケジュールに、涙を飲んだ人も多いのではないでしょうか。 なんでやねん
今年は'78年の初来日から30周年ということで、当時のチケット所有者は、公演前にビリーに会えるという感謝特典付きだったそうです。コンサート前はナーバスになるので、人と会わないという彼も、今回は、長年のご愛顧に応えての大サービス。 ライブが好きなので、昔はけっこう武道館に行ったけど、実家に置いてきたチケットは処分されてないだろうか。皆さんは、昔行ったライブのチケットやパンフレット、まだ取ってありますか 18日の動員数は5万人。おらが村の花火大会よりにぎやかでした。客層は、ビリーがヒットを連発していた頃青春時代だった年齢層が中心で、違和感はなし。 男女比は6:4ぐらい。メインは仕事帰りのビジネススーツ組だったかな。全国から来た人もいたことでしょう。「なんで東京だけなんだよぉ~」と思った方も多いだろうに、体力的にきつかったのかな。でも、松山公演を入れるレベルだと、全国50ヶ所ぐらいは行脚しなければいけないだろうし、チャーター機の駐機料もバカにならないのでしょうね 私の席は一塁側スタンド1階前方の通路側でした。段差のおかげで、オーロラビジョンもよく見え、全体が見渡せます。今回、大人の事情で来られなくなった友人の代わりに、中学生の息子を連れて行きました。反抗期で生意気盛りの彼は、私から見ると宇宙人。理解に苦しむ言動が多く、毎日がスペシャル。ドーム前の人だかりを目にして一言、「なんで、あんなおじさんに、人が集まるの?」 豚に真珠、猫に小判、棚からぼた餅、宇宙人にビリーってか でも、今どきの若いもんは、音楽の時間にビートルズやカーペンターズを習う。文化祭では先生がSMAPを歌う。平成生まれの彼には、52番街にたたずむ、ロッキー似だった頃のビリーなど知る由もない。まあ、数時間もしないうちにわかるでしょ。棚ぼた星人相手に'80年代の思い出を語っても、年寄りの昔話的な位置づけをされるだけなので、ここは体力を温存しつつ、行列のできるコンサートに並ぶ。 セットリスト 1 ストレンジャー 2 Prelude~Angry Young Man 3 マイ・ライフ 4 エンターテイナー 5 素顔のままで (Just The Way You Are) 6 ザンジバル 7 ニューヨークの想い (New York State Of Mind) 8 アレンタウン 9 Honesty 10 ムーヴィン・アウト 11 プレッシャー 12 ドント・アスク・ミー・ホワイ 13 キーピング・ザ・フェイス 14 She's Always A Woman 15 リバー・オブ・ドリームズ 16 地獄のハイウェイ(Highway To Hell) 17 ハートにファイア (We Didn't Start The Fire) 18 ロックンロールが最高さ (It's Still Rock'n' Roll To Me) 19 ガラスのニューヨーク (You May Be Right) アンコール 20 若死にするのは善人だけ(Only The Good Die Young) 21 ピアノマン (Piano Man) 定刻5分後には場内が暗くなり、1曲目のイントロが始まった。不運にも間に合わなかった人達は、哀愁漂う口笛を耳にしつつ、暗闇の中、ダッシュで席探し。アリーナ行き通路脇なので、3~4曲目までバタバタと通行人があり、こっちまで落ち着かない。さあ、みんな早く着席して、1曲でも多く楽しんでね~、と願う私は一体何者?でも、まさかいきなりStrangerが来るとは、驚き桃の木山椒の木だ メモを取らなかったので、セットリストは招聘先のウドーさんから拝借 2曲目のPreludeの超早弾きにぶっ飛ぶ。一体あの音はどうやって生み出されるのか、ずっと謎で、スクリーンにアップになったビリーのマシンガンのような指の動きに釘付け 歌心溢れるサックスやトランペットなどのソロに、ニューヨークのおしゃれなジャズバーにでもいるような気分。行ったことないけど。ドームではなく、もっと小さなスペースで聴いてみたい。曲ごとに彩りを変える照明も、洗練されて都会的。(田舎っぽい照明って、どんなんやねん…)海の中のような青い光が美しい。バックメンバーは、入魂のソロが終わる都度、出身地付きで紹介される。インディアナ州から来た女子の他は、生まれ育ったNYのブルックリンや通勤圏のニュージャージーなど、ジモティーで固めたようだ。 はじめはこちらに背中を向けていたビリーは、ふと気が付くと横顔、しばらくすると正面と、ピアノの台座ごと、大きなオルゴール人形のように、ゆっくり回転している。器が大きいのが取り柄のドームは、音がエコーして戻ってくるのが、ちと残念だが、あの空間にいられただけでも有難き幸せ ヒット曲オンパレードのラインアップで、「素顔のままで」は、「最初の妻に捧げた曲です。」と紹介。場内爆笑。(笑って良かったのか?) この曲 は、整備工場で仲良く踊ってた二番目の奥さんとは訴訟でよほどもめたのか、今回も歌わなかった。どうやら三度目の結婚をしたらしいけど、よく知らない。 ピアノマンの面目躍如たる即興演奏も、聞き所の一つだった。前奏前に別の曲のフレーズや日本の曲を入れたり、天井を見上げながら、ポーカーフェースでジョーズのイントロを始めたかと思うとHonestyに移ったりと、イントロ当てクイズ好きな私にも予測できない展開が楽しかった。ここで作曲者 を紹介したばかりだったこともあり、思わずニヤリ ビリーの手にかかると、「さくらさくら」もベートーベンの曲みたいに聞こえるのが不思議。8と19では、汽笛やガラスの割れる音が入っていたのも嬉しい。 途中、喉を休めるためか、立ち上がってギターを持ち、読売ジャイアンツの帽子をかぶる。ビリーより立派な体型のおじさんが、飛び跳ねてハードロック系の曲を元気いっぱいに歌うも、残念、未知との遭遇「オーストラリアのチェーンソー(電気ノコギリ)」と紹介されたが、AC/DC のナンバーだったらしい。 次の2曲(17、18)はビリーがボーカル。来年還暦らしいけど、ギターを手にノリノリで元気いっぱい。野球帽を後ろ向きにかぶり直すとピアノの弾き語りに戻り、やがて帽子を客席に放り投げた。それにしても、なんと強い喉。艶のある歌声は、四半世紀前と変わらない。時折、片言の日本語を入れ、「イチニーサンシー」とカウントしながら歌ったり、テレビで大相撲でも観たのか、土俵入りのようなポーズを取ったり塩を撒くのもご愛敬。肉付きもよくなったし…って、をい! のっけから総立ちのアリーナ席と違い、スタンド席のご近所さん達は、ほとんどが座ったまま手拍子なので、おばしゃんには楽ちん。曲を口ずさみながら客席を見渡すと、みんな、それぞれのスタイルで揺れていた。息子も、知らないはずの曲ながらノリノリで聴いている。名曲は、何十年経っても古さを感じさせない アンコールで、ビリーは、リフレインの「Sing us a song, the old pianoman~」の部分で歌うのを止め、会場に顔を向ける。オーディエンスは、声を上げて歌う。人の波が8分の6拍子に揺れる。ビールのジョッキが似合いそうな雰囲気この一体感や、独特な空気こそ、ライブの醍醐味だがや。(どこの人?) 彼は、その夜のうちに、カンガルーとAC/DCの国に旅立ったらしい。ライブ前、メタボおじさん呼ばわりしてた棚ぼた宇宙人は、「この空気がいい。(見かけの割には)声も若い。」と、いたくご満悦。帰宅するなり、それまでは薦めても見向きもしなかった、「あんなおじさん」のCDを熱心に聴き始めた 心の故郷 今、こんな感じ? おまけ1 おまけ2 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月28日 10時49分31秒
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