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『燕は戻ってこない』今夜22時から最終回の放映です。
悠子(内田有紀)「人間の数だけ、性も欲望も、いろんな形がある。だったら、生殖だってそうでしょ。正解なんてない」 これは第3回の悠子の台詞です。 リキ(石橋静河)が破水し、ついにその時を迎える。 生命がこの世に生まれてくる。 その圧倒的な現実の前にリキ、基(稲垣吾郎)、悠子は、最後にどんな選択をするのか。 この最終回には2024年5月の東京が焼き付いています。 どうぞ最後まで見届けてください。(脚本 長田育恵) 7/2(火)燕は戻ってこない(終) NHK総合 22:00〜22:45 7/5(金) 〃 (再) 3:13〜4:00 ※ NHK+ で配信あり 今夜はいよいよ最終回。取り急ぎお知らせまで。 追 記 放映直後から、視聴者の皆さんも様々な意見を持って、代理母を巡るそれぞれのエゴがぶつかりあうさまを観てくださいました。 置かれた状況も譲れないものも違う私たちだからこそ、答えはひとつではない。 絶対も、安全圏も、正解もない。 人間が関わる以上、どんなことでも起こりうる。 生命はうまれてくる。 近未来の話とは言い切れないほどに、不妊や貧困などの社会的状況は、まさに「現在」の話であると感じます。 そして、ここからが始まりでもある。 桐野夏生先生の原作『燕は戻ってこない』 脚本を書かせていただき、このチームの一員として、力を尽くすことができたこと。 映像のすべてが胸に焼き付いています。 ご視聴、本当にありがとうございました!(長田育恵) 信頼できるドラマの取材をする度にいつも感じるのは、そこに関わる人・チームが信頼できるということ。NHKドラマ10『燕は戻ってこない』の最終話(第10話)が本日7月2日に放送される。朝ドラ 虎に翼 と大河ドラマ 光る君へ と共に、女性の生きづらさや地獄を描く3作品が奇しくも同時期に放送されることに対して、多くのドラマ好きが「NHKドラマは攻めている」と大いに沸いた。特に本作では、「代理母」という生殖医療を軸に、女性の貧困や不妊などが描かれる中、登場人物の見え方がどんどん変わり、どこに行くのか最終回までわからない展開になっている。 そこで、最終回直前に、制作統括の清水拓哉さん(『鎌倉殿の13人』『いだてん』他)とプロデューサーの板垣麻衣子さん(『青天を衝け』『らんまん』他)に、制作の裏話や作品に込めた思いなどを聞いた。「人間の機微を丁寧にすくい取って書いてくださる方なので。本当にお上手だし、あらゆる人への公正さや距離感から、すごく人間を愛している人だと感じていたので、こういう深い人間を描く作品をお願いしたいと思いました」続きはこちらから(ライター 田幸和歌子) X(旧 twitter)#燕は戻ってこない より ・凄いドラマだった。原作未読なので、黒木瞳さん演じる かなり酷い姑がリキと会った後に罪悪感を吐露するシーンでこのドラマの視座がわかった気がしたのだけど、それが一貫してたなと最後のエピソードで感じ入った。共感できる登場人物がほぼいないのに面白いフィクションは本物だ ・なぜ代理母出産が禁止なのかよくわかる作品だった 金銭による子の売買どころか母親ごと人身売買そのものだし、金銭トラブルによる脅迫や恐喝、今回みたいに翻意して当事者の心変わりで子どもが不安定な立場に置かれたり、それが虐待や子どもの困窮を招いたりしかねない。 ・登場人物たちの誰にも共感も感情移入もできないのに どの人物も感情の襞が丁寧に書き込まれている。それぞれに負荷を背負いながら生命の誕生へと向かう怒涛の渦に巻き込まれていく展開が凄い。 ・す、すげぇドラマだったわ… 原作読んでないけど最初から最後まで夢中で見た。ストーリーもだけど役者さん達みんなめっちゃよかった!共感出来ないし胸クソ悪い登場人物を浮ついてない実力のある役者さんで演じてくれてて本当に入り込めた。 ・胎児の動画を見て涙し、妊娠出産を神聖化する基は、普通のドラマや一般的な社会だったら絶対的に善であるはずなのだけど、このドラマではその価値観が相対化され、「善良な」人たちの加害者性をきちんと描いている。素晴らしい作品だと思う。 ・基の無自覚の傲慢さはあの環境であの母に育てられたから。 裕福に育った基は人を羨んだりせず素直で優しい。自分の過ちにも素直に反省出来る。そんな基も初めて自分の範疇を超えた出来事に直面し精神的に成長した。それにしても基演じる稲垣吾郎の感情や表情の変化が秀逸過ぎた。 ・全登場人物に対して「酷いな…」と思う一方、人物造形から彼らがそうなった「理由」がわかる。視聴していて圧倒的納得感しかない。ただ、ただ、凄まじいな。という感想しか出てこない。記号としてではなく、生きた人間を背景から丁寧に作り込んで描写しているからだろうな… ・びっくりな結末!そうきたか!果たして夫妻は、まわりは?どうなったかしら 幸せとは、出産とは、結婚とは、家族とは。考えさせられる。 ただ人は、女は赤ちゃんを産む機械じゃない。それは間違いない。 面白かった。 ・地上波で、というよりNHKでこんなに攻めたドラマが見られるとは思わなかった。稲垣吾郎の醸し出す、エリートゆえの無自覚なサイコパス感が最高なんよ。ドラマ面白すぎて原作も買ったけど、純粋にドラマを楽しみたいから全話終わってから読む。 ・原作もすごいけど、長田育恵さんの脚本と演者のすごさでより立体的になってる。出演者みんなすごいんだけど、品があり穏やかなのにナルシシズムを感じるし、加えてしっかり無自覚に男性の有害性をばらまく稲垣吾郎のすごさよ。。。 ・これぞ桐野夏生なエンディング…。ものすごいモヤモヤは残るけど、そのモヤモヤと最後の石橋静河の眼差しこそが大事なドラマだったと思う。「代理出産」が、これから日本でも認められる可能性を踏まえて、現実になる前に懐疑的な視点を世に残した点で意義深いし、ただ面白かった。 ・原作初読のときは、最後のリキの決断にかなりの衝撃を受けた。ドラマ版は、その決意と出発に至るまでのリキの葛藤、この理不尽な世界への怒りを伴った心の揺れを、長田育恵の脚本と石橋静河の演技が見事に表現していた。ドラマだからこそのリアルな説得力がそこにあった。 ・エゴと無意識の悪意を見せつけ、頭にこびりつく余韻を残してくれたドラマ…希望を抱いて一歩踏み出したラストが、バッドエンドにしか見えない。 脚本&配役&音楽&スタッフの方々全て素晴らしかったけど、社会的弱者から母親の顔まで見事に演じられた主演の石橋静河さんに拍手を。 ・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年07月05日 01時45分45秒
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