いつまでたっても１７歳

文化祭でパラパラを踊りたがった数人が舞台に上がる人を選考しはじまたらしい。

パラパラは却下され、アゲアゲになったそうだが....

どうしてパラパラを押してた人たちが中心になってるのか....

きっとクラス女子の中心的人物だったんだろうと想像する。

よく、そんな人たちの話が通らなかった物だと感心して聞いていた。

まぁ私としてはパラパラもアゲアゲも同じような物だと思うんだけど....

それにしても全員で毎朝夕に練習してるのに舞台に上がれる人が数人だけって変じゃ無い？

『そうれにしても舞台に上がれない人が可哀想じゃん』

『そうなんだよ！ムカツクと思わない？私、今日Sに抗議してみる』

どうしてS君に抗議するんだろう...聞いてみたいけど時間が無いし....

そう言ってた娘が帰って来てすぐに

『今からまた練習だから帰りは２１時頃になる』と言ったので

『あんた、そんな時間まで外に出たら補導されるよ！今まで頑張って来たのに推薦も水の泡になっちゃうじゃん』

『だって、やっと全員で舞台で踊れるようになったんだからさ。S達に悪いもん』

そう言いながら娘は出て行った。

帰って来たら詳しく聞いてみようと待ち構えてると２０時にならないうちに帰って来ましたよ。

『あれ？早いね』

『だってさ、○○達がさ、お酒飲もうって言い出したんだもん。もし見つかったら巻き添えくっちゃう』

『え～お酒？』

『うん、信じられない....大体は帰って来ちゃったよ。皆、○○達と同じだと思われたく無いんだよ』

『で、結局どうして全員踊れる事になったの？』

『あのね、S達が○○達と踊りたく無いって言ってくれたの。それで、私達と踊ってくれる事になって２部構成になったんだ。それにしても○○達の顔凄かったな～』

『何が凄いの』

『私が悪い訳じゃないのにさ、睨んできたんだよ。文句言うならS達に言えばいいじゃん』

『そう？でも、あんたが何かS君に言ったんじゃないの？』

『まあね....でもSが言ってたんだけど、○○達が嫌いなんだって。だから私の抗議も受けてくれたし、最終的にはパラパラも踊れなかった訳よ』

そうか...S君が男子の中心人物なのか...だから中心人物の○○ちゃん達の話も通らなかったのね。

『ママにしてみればパラパラもアゲアゲも同じようなもんだけどね』

『エ～～変な事言わないでよ！○○達なんかルーズ履いて踊ろうって提案したんだよ。今さらルーズ履いてパラパラ踊ってるなんてダサすぎだよ。でも自分では先端なファッションだと思って言ってる○○が哀れだよ』

哀れ....そこまで言われてしまった○○ちゃん達ってホントにクラスの中心人物なんだろうか...

『○○ちゃん達ってクラスを牛耳ってるの』

『牛耳ってるって？』

『中心で皆に指示とかだしたり命令したり..とにかくクラスの中心人物？』

『自分達ではそう思ってるみたいだけど４人グループのうちで２人は給食しか食べに来ないし、今なんか踊りに来るだけだよ。そんな人たちの言いなりになる訳ないじゃん。普通、考えたら却下されるだろうと思う事を平気で言う子達なだけだよ』

『そうなんだ～でも親は注意しないのかな？』

『家に誰も居ないらしいよ。詳しくは知らないけど』

そうか...やっぱり子育てって家庭環境が大事なんだな～

『聞いてママ。○○達がさ、どうしてもルーズ履きたいらしくてさ～買わなきゃいけないかもって諦めてたらSがさ～「○○に似合うなら誰でも似合うよな～」って言ったらさクラスがシーンてなちゃったんだよ』

『なんかキツイ一言のように聞こえるね』

『それにさ「○○は短いルーズでも平気そうだから安く済むけど、他の子は長いルーズ買わなきゃだから高いんじゃね～」って言ったんだよ～キツイでしょ』

『あんた、それ以上言ってるとイジメになっちゃうじゃん。S君に言っておきなよ』

『解ってるって。でも今回で目が覚めて欲しいよ』

何に目が覚めて欲しいのか....聞きたかったけど娘の好きなドラマが始まってしまったのでお預けになった。

現実にあるクラスの事情って中学生日記より面白いっ思った日だった。