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いつまでたっても17歳

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柚木静枝

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カテゴリ:思い出
道を歩くと金木犀の香りがするようになりましたね。

私が通った中学校では校舎の裏に金木犀がありました。

その頃、金木犀の花を誰にも見つからずに詰んで枕の下にひいて寝ると好きな人の夢が見られる。と言うのが流行ってました。

私も、誰も居ない時間を見計らって花を詰みにいったものです。

誰にも見つからず、詰んだ花を枕の下にひいて寝ましたが、大好きな片思いの彼の夢は見られませんでした。

今で言うと、ストーカーになってしまうのでしょうが、

帰り道に必ず、彼の家の前を通って帰っていました。

もしかしたら、彼に偶然に会えるかもしれない。

そんな気持ちで彼の家の前を通ったのでした。

クラスメイトの彼とは毎日、顔を合わせているのに、欲張りでしたよね。

そんな欲張りに罰があたったのか、金木犀の香りがむせるくらい香った日

彼の家から出て来る可愛い女の子と彼を見てしまったのです。

告白することもなく、失恋が決定してしまいました。

卒業するまで、マトモに彼の顔を見る事もなく、挨拶さえ出来ず卒業しました。

金木犀の香りがすると、あの頃のちょっと切ない気持ちが蘇ってくるのです。





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Last updated  2006.09.22 22:09:35
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