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2011年09月09日
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カテゴリ:里山の草花たち

みんなで除染を やるっきゃない

私の住む行政区はとても纏まりのある集落だ。毎月定例会が開催されるのも、数ある行政区や同じ自治会の中でも珍しい。先日、定例会で、町から担当者が来て居住区の除染の提案があった。県の助成事業で、除染に必要な線量計、圧力噴霧器等の道具の購入費を50万円出すから、住民の皆なの自発的なボランティアで除染してほしいというもの。

CA3A0664.JPG 「除染の手引」と光っている左下が線量計

これにはカンカンがくがくと意見が交わされた。事業当事者の東電や事業を推進してきた国がやるべきことを、被害者である住民が何故、汚染に曝されながら、しかも忙しい稲刈りのこの時期に肩代わりしてやらなければならないのか、どう考えても理不尽だ。こうした反対や疑問がみんなの声だった。

しかし、では東電や国や県の町の除染はいつ行われるのかというと、その見通しは全く立ってないという。集落には小学校に通う子どもたちもいる。側溝で2.8μSv/時という高い線量の個所があるというし、通学路の途中の線量がどのくらいあるかも測定していない。先ずは測定して、子どもたちが安心して学校に通えるようにしよう! 何十年後かに後悔しないように、わしら大人がやるっきゃあるまい!という結論になった。

深刻な土壌汚染 気が抜けない

ではどの位土壌は汚染されているのだろう。前に紹介した文科省の土壌汚染調査の結果が調査地点別に発表された。地名は緯度経度でのみ表示されていた。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/09/02/1310688_1.pdf

たまたま我が家から30メートル近くの所が調査地点の一つになった。平方メートル当たりの数値だったのでキログラム当たりに換算し直すとセシウム134とセシウム137を合わせて 2725~2953ベクレル/Kg だった。稲の耕作が可能な数値が 5000ベクレル/Kgだから、その約6割でけっこう高い。

だが、この数値を町の全調査地点の数字と比較すると上から27番目/37地点と低い方なのだ。福島市内の94地点で見ても66地点(62%)が、うちの畑の数値よりかなり高い。郡山や二本松、その周辺を見ても高いところがかなり見られる。小さな子どもたちへの影響はかなり深刻だ。

これだけの汚染だと植物は根からどの位のセシウムを吸い上げるのだろう。これは植物によって大分違うが、それぞれに移行係数として表されている。http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/pdf/110527-01.pdf 例えば玉ねぎなんかは0.00043とかなり低いから、うちの畑で栽培しても 2953×0.00043で1.3ベクレル/Kgと食べてまったく問題ない。

ところが、今、示されている移行経係数はデーター数が少なすぎるし、知りたい作物の移行係数がないものもある。そのため、どうしても直接、野菜や果物を検体に出して測定してもらうことになるが、1品当り3万円位するなど負担も大きい。今日、二つの測定結果が分かった。一つは蜂蜜で、友人が報せてくれた。セシウム134が59±7ベクレル/Kgセシウム137が56±6ベクレル/Kgで食品として問題ない数値との報告であったが低くはない。もう一つは自家製のブルーベリーでセシウム134が7.9~20.5ベクレル/Kg、セシウム137が3.35~12.23ベクレル/Kg、こちらは問題なかった。ブルーベリーは5月と7月の2回、硫酸カリウムを施肥したのが良かったのかもしれない。

外部被ばくも心配だが、こうなると内部被ばくも十分に気をつける必要がある。特に子どもと、妊産婦、それに未婚の若い男女も。改めて、危機意識が風化しつつあった自分にねじを巻き直した。今は、まだ進行中なんだ!!






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最終更新日  2011年09月10日 10時10分03秒
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