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2012年03月19日
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身近にあった竹細工の伝承

竹細工に関心を持ってから遠くは栃木の大田原市に出かけ、近くでは飯坂温泉の廃業された竹籠屋さんに行き教えを乞うた。ほとんどは本とインターネットの情報を基に伐り、割り、剥ぎ、編んできた。百聞は一見に如かずとはよくいったもので、見ていると今まで何とも理解できなかったことでもサッとひらめくから不思議だ。

そんな体験ができる竹カゴ教室が近場にあった。手打ちうどん教室で大変お世話になった伊達市で、車で15分ほどの所にある花工房を会場に1月~2月にかけて催された。これまで使用していた真竹(から竹)と違い初めて扱う篠竹は柔らかく、しなやかだ。竹細工と言っても素材によって様々なことを知った。篠竹は家の周りにも生えていて身近にあるし、油抜きの必要もなく、火を使って曲げたりの加工も要さず、日常的に使用する籠作りに適した素材だ。

割き、剥ぐところから教えてくれた。生の状態で割り、剥ぎ、編むのでしなやかで編みやすい。間近に見る先生の足と手、指を全体に使った腰あげ(底から立ち上げる)方法は、正に一見に如かずで最高の勉強になった。そのお陰で何度か体験していた六ツ目編みだったのでスムースに完成することができた。

時間があったので、同じ教室で米とぎ籠やビクのような腰下げ収穫籠を作っていた先輩達に声をかけたら、気さくに剥いだ篠だけのヒゴを分けてくれ、手とり足とり教えていただいた。底を簡単な網代に編み、周りを交互に編み込んでいき7周目で立ち上げていく。2度、挑戦したがどうもうまく編めない。どうしてか交互に編んでいるはずが何周か編み進めると同じ目になってしまう。「1本縦ヒゴを加えて編めば交互に編めるよ」 「この辺りから、立ちヒゴを曲げて広げないとダメだよ。後で間隔が均等ならないから」 一つひとつのアドバイスが役に立った。

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この教室での体験をもとに家で真竹と篠竹を使って編んだのが、腰下げ収穫籠だ。底の周囲をぐるっと回し腰上げ(立ち上げ)するまでを柔らかい篠竹を使い、縦と底の網代編、立ち上げた後の周囲の横ヒゴは真竹を使った。底の部分が少し粗いのは減点だが、初めて納得した合格点をつけることができた。

PAP_0097.JPG PAP_0096.JPG PAP_0099.JPG

 

 

 

 

 

 






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最終更新日  2012年03月27日 12時43分57秒
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