えっと、今日　水曜日は手話サークルの日でした。

学習内容は、健聴者が普段に「何気なく使っている言葉」を手話で表してみようと言う内容です。

あのね、例えばね　みんなはこう言う言葉使わないかなぁ～？


「つまらない物ですが・・・」って言う言葉を使うことがあるでしょ・・・？

これね　手話で表わしたら

「つまらない」「しょーもない」＋「品物」ってことになってしまうのよね。


だけどさ、実際はそう言うことではなくて

ちょっとへりくだった・控え目な言い方表現であって　物そのものが「しょーもない物」ではないんだよね。


でも　もしそのまま聾の人が取ってしまったら

『そんなしょーもない物をなんでもってくるの！？』ってことになってしまう訳だ。



で、そこで　口では「つまらない物・・・」と言いながら　手話的表現はちょっと変えて

「そんなにすごい良いって言うほどのものでもないんだけど・・・」

みたいな雰囲気の表現に変えて伝えたりするんだよね。


結局その言葉の意味をとらえて表現することが大事って事なんだよね。


これ手話通訳の基本かなぁ～


実際やってみて　年配の聾者はやはり　意味を説明してでないと伝わらなかったり・・・

若い聾者だと言葉だけでも充分に伝わる。

その中間の人もいる。

この中間の人は　実際の経験から自然と覚えてきた・・・・

そう　健聴者のみんなが赤ちゃんの時からごく自然に耳から聞いて覚えてきたのと同じで

現在手話が通じる人が少しずつ増えて来て　そのおかげで今まで知らなかった情報が入ってくることにより　そう言う言葉があるんだってことを学習した結果なんだね。


でね、改めていろいろ探してみたら　あるもんなんだよね。

「お手数ですが・・・」

「折り入って・・・」

「けっこうな・・・」

「やまやまですが・・・」

「お口に合いますか・・・」

とかね・・・結構あるでしょ～


手話サークルで学習内容を考えている方

ちょっと勉強になるかも？

やってみてはいかがですか？



この学習内容を考え出したのはね。

以前　手話がまだまだだった頃

自分がいつも何気なく使っている言葉で　つい手話でなんだけどそのまま話してしまうと

いつも聾の人は

「それどういう意味？」って聞き返されるんだわ。


そんな時に　即　別の言い方に変えてと思うんだけど

これが結構難しい。

普段から何気なく使っていて　それで不自由なんて感じない

当たり前に伝わるのが　改めてその意味を伝える難しさ

まして　手話表現もまだまだだった頃のことだから　

それはもう　しっちゃかめっちゃかの手話で伝えた覚えがあるんです。


その時のことを思い出して・・・・もう２０年近く前だなぁ～（笑）

これを学習でやっても良いなぁ～と思ったのよね。


終了後　みんなから難しかったけどいい勉強になったって言ってもらったよ。

帰りに一緒に帰った聾のＳさんも　今まで知らなかったこと教えてもらえたって言ってもらった～

ちょっと　嬉しかったなぁ～


残り時間は　ゲームをしたよ。

傑作だったぁ～～～


えへっ　私　ちょっと意地悪しちゃったぁ～～～

何をやったかと言うと「口パクゲーム」です。


つまり声を出さないで　口の動きだけで文章を伝えていくゲームなの。


『昨日のお昼に　スーパーで○○○を買いました。』って文章をやったの。


最初の人だけ前向いてもらって後の人はみんな後ろ向き～


で、１番の人に文章を覚えてもらって　２番目の人に声を出さずに口の動きだけで伝える。



でね～　さっきの文章の〇〇〇のところへ

「たばこ」「たまご」「なまこ」を入れたのね。


わかるかなぁ～？

この３つの言葉　口の動きはすべて同じなんですよ～

鏡に写して自分の口を見てみてね。

わかるよ～


だから伝わるときに　どの単語が入るか最終的にわかる仕組みなの～～


でも　やっぱ口を読むってみんな大変みたいだったね～～～

なかなか通じないしー


前の日の夕方にね、近所に同じ当番のメンバーがいるから　実験的にやってみたら

即通じはしなかったけどまあまあって感じだったからだいじょうぶかな？と思ったんだけど

やっぱ難しかったみたい。


でもね、これは実際　私が完全失聴（スケールアウト）した時に　旦那様と話をするときに

すごい苦労をしたんだよ。

なんせ　まだ聞こえているからって全然手話を覚えてくれなかったもんだから

毎日の会話は　私が旦那様の口を読むのが当たり前って感じの生活だったんだ。

いくら子供の頃から口を読む癖があるとは言うものの　突然　朝目が覚めたら音が全く入らなかったわけだから

やっぱ　慣れはあってもすごくしんどかったよ～


そう言う気持ちをみんなにも理解してもらいながら遊べるかな～？って思って計画したの。


声が聞こえないで会話をするつらさをわかってもらえたみい。


実生活ではこんな経験をすることってなかなかないよね。


そして　さっき言った口の同じ言葉

そう言うのもあって　口を読むだけでは読み間違えて誤解が生じたりすることもあるって言うのも理解してもらえたと思う。


聾の友達から　

「あれは意地悪よ～～～　けどなんで　ああ言うのをやったかわかったわぁ～」だって（笑）


こう言うのはやっぱり　実経験がものを言うかもしれないね～


遊びながらの学習も良かったかなぁ～


でも初めから　文章が複雑すぎたかな？（笑）


後は　いつもの如く　前のお店でランチだよ～


一つの大きなテーブルを囲んで１２人がワイワイガヤガヤ賑やかよ～


こんな賑やかな中でもプログラムを変えていろいろ聞いてみたら

以前よりは聞き取りやすいかも？

その都度に聞きやすいのを自分で設定しながらね。


まあ　賑やかな場所での会話は苦手だよ。

でもそれを口話と手話で補えばほとんど問題なくいられるよ。


家の中とかスーパーなんかでだったら　それほど不自由なんて全然感じないですよ。

普通に話せます。

人工内耳と手話のおかげでみんなとこうやって楽しくお話しできる今があるんだなぁ～




そそ！　突然にＨ子さんが何を思ったか

昨年　参加してきた「難聴者協会と要約筆記サークル」の記念誌に

若かりし頃の私の写真が載っていたのを思い出したらしい。


「雫さんって昔は　細くて顔もちっちゃくてだったのに・・・」


って　何を言われたかはご想像にお任せ致しますが（笑）



あはっ！　今更　言わないでよ～～

それでなくてもこの間の「おたべ」体験に行った時も

言われちゃったんだから……クスン



ああーー、痩せなきゃぁ～～～

夏だ！！

の前に　健康診断があるんだ・・・


どうしようぉ・・・・・・なはっ


まま　これは今更どうにもならないことは置いといて

とにかく　今日の学習会は成功だったかなぁ～～～～


自分で　久しぶりに納得しています。