こちら大和民族防衛隊対馬防備員です

昨日やっとで渡辺善美前行革大臣が自民党を離党した。

いやぁ、本当にやっとのことで。

さすがに呆れている。
彼に同調するめでたい人間がいたら面白かったんだけど、
逆に誰もいなかったから中川秀直は影を潜めたわけで。
（相変わらず暗いなぁ、このおっさんは。もっとスピーチうまくなれよ！）


加藤紘一が「加藤の乱」を起こすも離党まではしなかった。
綿貫や亀井は離党しないといけない状況にあった。
（こちらも思ったより同調者は少なかった）


今回の渡辺善美をして河野洋平と比べる向きがあるがどうであろうか？
彼はまがりなりにも一党を立ち上げ、
連立政権まで樹立した。

しかし今回は単なる本当に単騎である。

何も出来はしない。


そもそもここに至る過程が非常に幼稚であった。

涙目線でテレビで訴えるのはまだよしとしよう。
それまでもテレビにはよく出ていた人だから。
まぁ、
却ってそれが胡散臭くも映るのだが。

しかし党内手続きについてはさすがに無理がありすぎる。
自分の良い分が通らなかったら出て行く、
こんな都合のいい話はない。
まして敵の小沢に誑かされている人間の言うことに耳を傾けるはずはない。
本人としては引き止めて欲しかったというのがありありとあの行動からして見て取れる。

「何故同調者がいない？秀直はどこに行った？」
これが彼の心中ではなかったのか。

結果として滑稽としてしか見て取れない状況下、
彼は自由民主党を去っていった。

今公務員改革が一番主要なテーマなのか？
国政において。

しなければならないことのなのかも知れない。
しかし物事には優先事項がある。

現在最も必要なことは景気対策だから、
与謝野馨経済財政政策大臣も財政規律について、
この「給付金」がぶち上げられた時ほど財政規律がどうのという話をしていない。

分を弁えろ！
ということである。


そもそも組織論としてあの行動を受け入れるはずが無いのだ。



ちょっと変わるが
現在の閣僚人事については確かに問題が多すぎる。
何故官僚が力を持ったのか？
議員云々より、
一人の大臣が何年も続くということが無いからである。

国鉄民営化を実行した中曽根康弘元総理大臣が、
行革をしていたときは、
何年もかけて臨調を続けながら結果を出した。
そしてそれを手土産に総理へ就任した。

当時と今は違う。
既存マスコミの受けを狙っている人間はダメである。
ネットでどれだけ支持を集められるか。

既存マスコミにしても、
紙面や画面とネットとでは論調が異なることが多々ある。
尤もたたかれることも覚えなければならないわけでもあるが。

渡辺善美はテレビの力を過信していたのかもしれない。
もし中曽根のように地道にではあるがきっちりと仕事をしていたら違っていたのかもしれない。もっとも一無派閥議員と派閥政治全盛期の派閥の領袖と比べること自体に無茶はあるが。

詐欺師はこの渡辺善美をどう扱うつもりなのか？
小沢は恩師田中角栄の娘をどう扱ったか？
ここに答えはあろう。
まして善美の御父堂渡辺美智雄氏はもし離党していたら、
新進党政権が出来ていたのに結果としてそれはならなかった。
そのときに煮え湯を飲まされたという感情があるならば答えは見える。

つまり完全なる「捨て犬」

こいつくらいならばどれだけ動くか？
その程度としてしか見ていないだろうし、
結果としてその程度の駒だったと判断された格好である。



話は変わるがオイラは世襲議員については問題視していない。
問題視するなら、
小沢や鳩山は即刻辞職すべきだし、
羽田や菅は自分か息子を辞職へ誘うべきだ（菅の息子は岡山一区で前回落選しているから辞めるなら本人か）。
世襲がだめという理由が分からない。

殿は馬鹿でもいい。しかし家老はそうはいかない。

というものでトップなんて誰でもいいんです。
問題はきちんとしたブレーンが周りにいるかということ。
日本はブレーンに徹する人がいなさ過ぎるんです。
別にそれは議員間においてもそうだと思います。
戦後の鳩山一郎と三木武吉コンビのような関係が今どれだけあるのでしょうか？

尤もそれだけの大器がいないと言うのもあるのかもしれませんが。
名参謀と言える人間。
決して自分のポストに拘らない人間。

こういった人間を脇に固めることが出来れば、
世襲議員にだって十分勝てると思います。
むしろ世襲議員にはないその清廉さが後押しするでしょう。


世襲議員には世襲議員なりにいい事もあるのです。
ただその人間に教育が出来るかどうかであって。

まず現行の小選挙区制は無駄がありすぎる。
尤も比例代表で復活することがなければいいんですが。
選挙のための政治になっているから、
小沢みたいな小人が暗躍するんです。

派閥政治が悪いと言いますが、
今の民主党ほど派閥がちがちに動いている政党もないと思いますがね。

オイラとしてはそれこそ「三角大福中」時代のような派閥政治がいいと思うんですが。
これのメリットは次の総理大臣を選ぶときに、
それ相応の経験を積んだ状態にあるということです。



話は戻りますが、

「鯉は池から飛び出したら干からびる」

田中角栄が中川一郎の逸る気持ちを察し制した言葉です。
尤も彼には届かず総裁選の後自殺（？）してしまうのですが。

今回の渡辺善美君にもこの言葉をみんなでかけてあげましょう。

「鯉は池の中にいるからこそ美しいんだよ」






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