371366 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

積んどく? 読んどく?

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

shiba_moto

shiba_moto

Calendar

Category

Favorite Blog

うたたね通信社 ~… 山村まひろさん
Hard-boiled or soft… クロフネ9627さん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
yanyanの日記 ya226さん
あたまのなか 三日ぼうず3さん

Comments

shiba_moto@ Re:???(05/08) 通りすがりさん >氷室さんは永眠なされ…
通りすがり@ ??? 氷室さんは永眠なされてます。
shiba_moto@ Re[1]:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) Neko月さん、こんにちは。コメントありが…
Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto@ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…

Freepage List

2010.03.13
XML
カテゴリ:感想
 香織に真実を隠したまま、強豪福岡南高校へと転校した早苗。だが、そこでの剣道は東松学園でのそれとはまったく異なるものだった。戸惑う早苗。一方香織は村浜たちが抜け戦力ダウンした東松で悪戦苦闘。そこへ中学の同級生清水が厄介ごとを持ち込み・・・

 『武士道シックスティーン』の続編。『武士道シックスティーン』ではラストに早苗と香織の再会シーンがあったのですが、その前後が詳細に描かれています。進級と早苗の転校が絡んでふたりを取り巻く環境は大きく変化しています。
 特に早苗の場合は転校を機会に、黒岩伶那の目指す剣道のスポーツ化というもの、あるいは福岡南での剣道というものに違和感を抱きます。試合に勝つためなら何でもする剣道。そこでの早苗の葛藤は深く、そして険しいもの。それまで持っていた、武道としての剣道という考えを否定されるかのようなものですから当然でしょう。前作がどちらかといえば香織の心情を深く掘り下げたのに対し、今回は早苗の揺れる心に迫った感じです。
 一方香織は以前とは異なり、河合とともに東松の一員、屋台骨としての立場をわきまえた言動が目立ちました。丸くなったというよりも、大人になったというか東松での居場所を見つけたいうか。その背景にはやはり田原美緒の存在が大きかったことは否定できないでしょう。また、清水を守ろうと実力行使に出たのは一見軽率なようにも思えますが、彼女の中の武士道に従えば当然の行為だったのでしょう。

 神奈川と福岡ということで遠く離れてしまったふたりですが、距離に負けず心は通じ合っていました。ふたりをつなげていたのは武士道。決して勝つことが目的ではないこの武士道を通して相手を見、そして自分を見たからこそ、進むべき道を見失うことなく成長したのではないでしょうか。
 さらに続く『武士道エイティーン』では何らかの形でふたりは対決するのでしょう。そのときがいつなのか、どんなかたちなのか、そしてふたりは何を思うのでしょうか。楽しみでなりません。

関連作:『武士道シックスティーン
2010年3月4日読了





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.03.13 14:33:17
コメント(0) | コメントを書く
[感想] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X