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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto@ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…

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2010.04.22
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カテゴリ:感想
 名探偵荒城のもとに届いた一通の挑戦状。それは「夜叉姫」を名乗る伝説的な犯罪者からのもの。荒城は罠と知りつつ殿島を引き連れ豪華客船「エリス号」に乗り込むが、チケットを持たないもうひとりの探偵真野原は追い出されてしまった。荒城たちと夜叉姫の対決、結果は如何に・・・

 『雲上都市の大冒険』に続くシリーズ第二作。今回も荒唐無稽でありえない楽しさを与えてくれる作品です。
 何といってもまず第一に挙げるべきは、ふたり探偵の活用に成功している点でしょう。どちらか一方の探偵にいわゆる狂言回しのような役回りを与えるわけでなく、あくまでふたりが共に異なる持ち味を発揮し、なおかつ物語そのものを盛り上げるのに成功している好例ではないでしょうか。この点では、前作以上の成功と言ってもいいでしょう。
 また、単純に冒険活劇に終始せず、名探偵の存在と時代性に踏み込んでいたのは興味深いことでした。たしかに、現在はこの物語の舞台となった時代と比較すれば名探偵だけでなく怪人も生きにくい時代であり、こういった冒険活劇の舞台としてはふさわしくありません。
 夜叉姫という怪人二十面相張りの敵が登場してきたのも、今後のシリーズ展開を期待させます。次の対決はいつ、どこで、どんな形で行われるのか、その興味は尽きません。

 もっとも、いろいろな面で荒唐無稽な作品です。ちょっとこれはありえないだろうと思う部分もありますが、それをすべて包んでひとつの世界を作り上げています。ひとつひとつの部分を見るとおかしく思えても、まとまると違和感がないのです。
 それにしても、ストーリー上の主要な人物をどんどん殺しすぎではないですか? 前回に引き続き今回も。

関連作:『雲上都市の大冒険
2010年4月10日読了





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Last updated  2010.04.23 00:01:43
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